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中国の長距離移動手段として主役の座を担ってきた寝台列車。近年、高速鉄道の普及によって存在感が薄くなってきたかといえばそうでもない。
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中国の長距離移動手段として主役の座を担ってきた寝台列車。近年、高速鉄道の普及によって存在感が薄くなってきたかといえばそうでもない。快適性と観光価値を融合させ、「動くホテル」よろしくシャワー付きを標榜する列車もある。
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高速鉄道の総延長が伸びる中国で、ともすれば時代遅れとさえ見られていた寝台列車が進化を続けている。シャワー付きの個室や観光列車との融合により、夜行列車が再び旅の主役として脚光を浴びている。
日本では「北斗星」「あけぼの」などブルートレインと呼ばれる定期運行の寝台列車が姿を消し、現役で走行しているのは「サンライズ瀬戸・出雲」を残すのみとなった。対して中国では今も硬臥、軟臥、高級軟臥といった多様なクラスの寝台を備えた列車が日々運行されている。
高級軟臥にはシャワー、トイレ、洗面所完備の完全個室もある。さらに、CRH1EやCRH2Eなど高速動車組による寝台列車も登場し、時速250キロの快適な移動が可能となっている。
中原鉄道と中車四方が手がけた「大河之南号」は黄河文化をテーマにデザインされた観光寝台列車だ。茶室や読書室を備え、内装には仰韶彩陶(ぎょうしょうさいとう)や龍門飛天をあしらい、「動くホテル」として話題だ。
長距離移動においてシャワー設備の有無は旅の快適性を左右する。高齢者や家族連れにも支持され、衛生、安心、時間の有効活用という点で高評価を受けている。
「寝台列車は過去の遺物」という時代は終わった。点と点の間をより高速に移動することに値打ちを見出すのではなく、移動プロセスそのものを楽しむ旅のあり方が再び注目されている。(提供/邦人NAVI微信公衆号<WeChat公式アカウント>)
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