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浙江省でほかほかの弁当をドローンで山間部の高齢者に届ける試みが開始した。
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浙江省杭州市桐廬県横村鎮鳳聯村・宋家自然村にある村老年活動センターで、「ブーン」というプロペラが高回転する音が聞こえ、少しずつ近づいてきたドローンがセンター前にゆっくりと着陸した。人民日報が伝えた。
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村の幹部・喩金国(ユー・ジングオ)さんがドローンに積み込まれていた保温パックを二つ取り出すと、中には村の高齢者22人分の昼食の弁当が入っていた。山の下にある高齢者向け食堂から村民の自宅まで、車では山道を通って届けるまで30分かかっていたが、ドローンではわずか4分で届けることができる。
これは横村鎮政府と物流会社・圓通速逓(YTOエクスプレス)が共同で始動したドローンで高齢者に食事を届けるプロジェクトだ。計画策定と審査、認可を経て、鳳聯村の五つの自然村に住む高齢者168人にドローンで食事を届けるサービスが始まった。浙江省初の山間部に住む高齢者にドローンを使って食事を届けるプロジェクトのテスト運営が正式に始まったことを意味している。
豚のひき肉と豆腐の炒め煮「肉末豆腐」や黄ニラと燻製豆腐を炒めた「韭黄香干」、豚肉の醤油煮「紅焼肉」といった温かい料理を見て、村民の宋金春(ソン・ジンチュン)さんは「肉料理一つと野菜料理二つでわずか3元(約60円)。山の下にある食堂までの距離は3キロあるので、できたての料理を数分で届けてもらえるなんて、以前は想像もできなかった」と笑顔で話した。
鳳聯村の標高は最高約700メートルで、五つの自然村は山あいのくぼ地に点在しており、最も遠い自然村は高齢者向け食堂から10キロも離れているため、山道を歩くと2時間以上かかってしまう。点在している場所に住む高齢者に、山道を使って車や徒歩で料理を届けるとなると、冷めてしまうことはもちろん、効率もとても悪い。
こうした農村における配送の「ラストワンマイル」を埋めるべく、ドローンを使って高齢者に食事を届ける試みがすでに始まっている。このプロジェクトにはドローン2台が導入され、1台当たりの最大積載量は40キロ、飛行時間は最長20分前後となっており、配送の効率が従来よりも5倍以上高まった。今後は宅配物を各家にまで届けたり、薬を配送したりするサービスも始まる計画で、テクノロジーが山間部に住む人の生活をさらに便利にしてくれそうだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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