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中国のポータルサイト・捜狐に「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」の見どころや魅力を紹介した記事が掲載された。写真は鬼滅の刃。
中国のポータルサイト・捜狐にこのほど、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」の見どころや魅力を紹介した記事が掲載された(本記事はネタバレを含みます)。
記事はまず、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」は超人気漫画を原作としたファン待望の劇場版で、絆や犠牲、救済といったテーマを巡る魂の問い掛けだ。物語は鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の覚醒を発端に最高潮へと突入。十二鬼月が一斉に動き出し、柱たちが命を懸けて戦う中で、無限城は最も残酷な戦場と化す。竈門炭治郎(かまどたんじろう)の燃え上がる『火の呼吸』と無惨のゆがんだ再生術がぶつかり合う中、人間と鬼との1000年に及ぶ因縁がどのように最後を迎えるのかが描かれる。漫画の中で最も悲壮な章が映画ならではの表現で再構築される」とした。
続けて、キャラクター像について「同作で最も心を打つのは登場人物それぞれの描写だ。炭治郎は鬼にも救われるべき過去があるという信念を持ち続け、無惨を前にしても種族を超えた慈悲を示す。我妻善逸(あがつまぜんいつ)は死を覚悟した極限状態で『雷の呼吸漆ノ型・火雷神』を発動し、臆病さは守る力へと昇華した。蛇柱の伊黒小芭内(いぐろおばない)と恋柱の甘露寺蜜璃(かんろじみつり)の魂の絆は最期の瞬間に美しくも切ない花を咲かせる。さらに、上弦の鬼たちの過去も明かされることで、上弦の弍・童磨(どうま)の愛に対するゆがんだ理解、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)の強さへの執着といった深層心理が浮き彫りとなり、単純な善悪の対立ではなく、価値観の衝突として描かれる」とした。
また、戦闘シーンについて「血と炎が交錯するシリーズ屈指の戦闘篇である同作は、呼吸と血鬼術の対決を極限まで高めている。炭治郎の『ヒノカミ神楽』や上弦の参・猗窩座(あかざ)の『破壊殺・羅針』など、戦闘シーンには創造性が満ちあふれている。同作の制作会社ユーフォーテーブルはこれまで最先端のアニメーション技術を駆使し、息をのむような映像体験を実現してきた。無限城のダイナミックな迷宮構造は幾何学的美しさを放ち、部屋が回転するたびに光と影の劇的な変化が起こる。戦闘中の動きには墨絵のような流麗さが与えられ、無惨が血気術を放つと画面全体が血色の渦へと染まり、3Dエフェクトによって圧迫感が一層高まる。『鬼滅式カメラワーク』は激戦の中でも画面の明瞭さを保つ、まさにアニメーション史における教科書的手法ともいえる」と評した。
さらに、音楽と音響について「梶浦由記氏による音楽は作品に魂を吹き込む存在だ。これまでの戦闘シーンでは交響曲を戦鼓のごとく鳴り響かせてきた。また、声優陣の演技も秀逸で、花江夏樹は炭治郎の感情を鮮やかに演じ、関俊彦は無惨の陰湿さともろさを併せ持つ声でキャラクターに深みを与えている。音響面では、呼吸音、骨が砕ける音、血が飛び散る音などが強調され、劇場のサラウンド効果と相まって、観客に攻撃の一撃一撃の重みを『体感』させる」と言及した。
そして、テーマの深化について「同作は暴力的な美の極致の中に深いテーマ性を内包している。作品の核心は、敵を倒すことではなく、人間性を呼び覚ますことだ。禰豆子(ねずこ)が鬼の力を保ったまま人を食らわなくなったことは、人間と鬼との和解の可能性を象徴している。そして、炭治郎が右目と左腕を失って幕を閉じる結末は、戦いの勲章であると同時に『平和の代償』でもあり、すべての勝利の背後には数え切れないほどの犠牲があるのだという重いメッセージが込められている」と論じた。
その上で記事は、「物語は無惨との戦いを軸に無限城各地で展開される戦いが緻密につなぎ合わされている。戦闘が終わったかと思えば、新たな危機が思いもよらぬ角度から襲い、常に緊張があり飽きさせない。劇場版『鬼滅の刃』無限城編は、単なるアニメ映画の枠を超え、生命、尊厳、救済という哲学的テーマを問う一つの対話となり、観客の心に永遠に燃え続ける『鬼滅の炎』となるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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