周恩来や蒋介石の旧宅が酒蔵に、抗日戦線の記念遺跡を保存せよ―中国紙

Record China    2014年10月2日(木) 21時0分

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30日、中国共産党機関紙・人民日報は、抗日戦線を記念する遺跡が国民の無関心や乱開発などで無残な姿に変わり果てていると批判した。写真は抗日戦争記念館。

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2014年9月30日、中国共産党機関紙・人民日報は、抗日戦線を記念する遺跡が国民の無関心や乱開発などで無残な姿に変わり果てていると痛烈に批判した。以下はその概要。

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多くの血と涙が流れた抗日戦線の貴重な遺跡が、厳しい現実のなかで消滅の危機を迎えている。万里の長城は日本軍との戦いの場所でもあったが、それを示した碑はなく、訪れる観光客は誰1人この事実を知らない。各地にある抗日烈士の墓のほとんどが荒れ果て、雑草が生い茂ったままだ。

遼寧省の阜新「万人坑(日本占領時代に酷使されて死んだ坑夫や抵抗して殺された坑夫たちを埋葬した墓地)」殉難坑夫記念館は破損が激しく、記念碑は壊され、館内に照明もなく、坑夫たちの遺骨も消失している。周恩来蒋介石、朱徳など、共産党や国民党の指導者がかつて居住していた重慶市の数帆楼は、商業開発でホテルのワインセラー館に改造され、その庭園にはホテル管理職の宿舎が建てられているというありさまだ。

歴史は最良の教科書であり、意識覚醒の薬でもある。遺跡はただの景観ではなく、正しく保存して利用することで歴史を明らかにし、次の世代に伝える役割を果たす。遺跡の保存は歴史に対してわれわれが果たすべき責任であり、人民に対しての責務でもある。(翻訳・編集/本郷)

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