中国でこのほど発表された今年の政府活動報告では、今年のGDP成長率が5％前後に設定されました。専門家はこの目標設定の理由について、現状に基づきつつ、長期的な視野も入れ、市場主体に安定した期待を注入するためと解説しました。

国家発展改革委員会のマクロ経済研究院の張林山研究員は、「5％の成長率は短期的には、『雇用の安定、リスクの防止、民生の向上』の重要な支えとなる。中長期的には、『第14次五カ年計画』および2035年を期限とする長期目標との整合性を持ち、改革の深化、科学技術の革新、グリーン転換などの戦略的課題を進めるための柔軟な余地を確保できる。特に重要なのは、5％という目標が単に成長速度を追求するものではなく、『構造改革によって内生的な力を引き出す』という決意を示すものである点だ」と解説しました。（提供/CRI）