風力発電の使用済みブレードを使った防砂バリア開発―中国

CRI online    2025年3月3日(月) 5時0分
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中国科学院西北生態環境資源研究院の研究チームが風力発電設備の使用済みブレードを材料とした防砂材を開発しました。

中国科学院西北生態環境資源研究院の研究チームが、風力発電設備の使用済みブレードを材料とした防砂材を開発し、ブレードのリサイクルに新たなソリューションを提供しました。これに関する研究成果はこのほど、世界的に権威ある学術誌「国際土壌・水保全研究」に発表されました。

黄砂や砂嵐は砂漠地帯の経済や生態環境、インフラにとっての深刻な脅威です。人工バリアなどの防砂対策は砂による被害を効果的に予防・抑制できますが、従来のわら(藁)やヨシ(葦)、人工合成材料といった材料は劣化しやすく、寿命の短さ、原料や強度の不足といった問題があり、劣悪な環境に適応する新たな防砂材料の開発が急務となっていました。

一方、中国西部の砂漠地帯では風力発電が急速に発展しており、それに使用される風力発電ユニットの設計寿命は一般的に20~25年で、以前設置された風力発電ユニットは今年、相次いで耐用年数の終了を迎えます。風力発電所は防砂対策を必要とする地域の付近、またはその地域内に設置されることが一般的なため、それらの設備を防砂用の原材料として使用したり、風力発電設備のブレードをリサイクルする可能性が広がっています。

研究チームは、使用済み、または破損したブレードに切断やせん孔などの加工を施し、新たな多孔質の防砂バリアを作りました。一連のテストの結果、この材料は優れた抗折力(曲げに対する強さ)、熱安定性、紫外線耐性、耐摩耗性などを備えていることが分かりました。風洞試験と数値シミュレーションの結果、この防砂バリアは風で運ばれる砂の流れを効果的に変え、地面近くの砂塵の移動を減らせることが確認されました。(提供/CRI

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