訪中外国人旅行客が減少=大気汚染や食品安全問題が要因、「今後も低迷続く可能性」―中国

Record China    2014年9月29日(月) 6時50分

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26日、中国旅游研究院の統計によると、2014年上半期、訪中外国人旅行客は6200万人で、前年同期と比べ2.8%減少した。写真は玄奘三蔵と大雁塔。

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2014年9月26日、参考消息によると、米テレビ・CNBCは、世界中が中国人旅行客を取り入れようと対策を強化している中、中国も外国人旅行客の誘客促進を試みているが効果は薄いと伝えた。

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中国旅游研究院の統計によると、2014年上半期、訪中外国人旅行客は延べ6200万人で、前年同期比2.8%減少した。同院・載斌(ダイ・ビン)院長は、「訪中外国人旅行客は2011年より減少しており、この傾向は今後も続く可能性がある」と指摘する。また、世界経済フォーラムが昨年発表した観光業に関するレポートでは、中国は140の国と地域のうち、ランキング45位で、2011年より順位を6つ落としている。

外国人訪中旅行客が低迷している要因として、ユーロモニター・インターナショナル社のアナリスト・ウェイラーワン氏は、「祝祭日期間中、中国の観光地やホテルは人であふれ返る」とし、この他にも堅調な人民元の伸び、グローバル経済の低迷を挙げた。また、「北京などの大都市の大気汚染問題も影響を与えている」という。同社の統計によると、昨年、北京・上海を訪れた外国人観光客はそれぞれ10%、6%減少しており、PM2.5や食品安全に対する不安が中国への旅行を妨げている重要な要因だと分析している。また、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のデイビット・スコースィル最高経営責任者は、中国と近辺諸国間で競争が増しており、「中国と韓国及び日本は文化観光面で競争が激しく、中国南部・海南エリアはタイやベトナムと同様の旅行商品を提供している」と述べた。

中国は昨年、旅行業の発展を促進するため、一部外国人旅行客に対し、滞在72時間の場合ビザ免除という待遇措置を講じた。中国メディアによると、更にビザ発行の簡易化や免税方面の措置を推進するという。しかし、デイビット・スコースィル最高経営責任者は、「ビザ免除は良いきっかけとなるが、中国は旅行客に対しさらに門戸を開かなくてはならない」と指摘する。

ただ、効果を上げている政策もある。例えば、旅行社に対して、法外に設定されたホテル・レストラン料金やツアーに組み込まれた強制的なショッピング等を取り締まる規定が制定された。ウェイラーワン氏は、「旅行行程やパッケージサービスの透明化で、旅行商品の改善の第一歩になる」と述べている。(翻訳・編集/CM)

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