「中国の韓流ブームは災いになる」と韓国紙が警鐘―中国メディア

Record China    2014年9月24日(水) 14時40分

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22日、韓国紙・中央日報は、中国で韓流ブームが起こり、韓流の安易な中国進出は中国側にノウハウだけを吸収され、その後はお払い箱になる可能性が強いと警告した。写真は韓流ドラマの広告。

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2014年9月22日、韓国紙・中央日報は、中国で韓流ブームが起こり、コンテンツだけでなく韓国のドラマ制作関係者なども続々と中国進出を果たしているが、安易な進出は中国側にノウハウだけを吸収され、その後はお払い箱になる可能性が強いと警告した。23日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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中国で韓流ブームが起きたことによって、ネットで放送される韓流ドラマの版権料が高騰し続けている。歴史ドラマや戦争ドラマに満足しない若い中国人視聴者を獲得しようと、中国のネット業界は韓流専門チャンネルを設置するなど、韓流コンテンツの囲い込みに力を入れ始めている。

中国インターネット業界の大手3社のテンセント優酷、土豆は、韓国の3大テレビ局と年間契約を毎年結んでいるだけでなく、東方神起少女時代が所属するエスエム・エンターテインメントなど、韓国の大手芸能事務所とも提携している。

また、韓国のある人気ドラマ制作会社は、中国のネット企業から3000億ウォン(約300億円)の投資を受け入れ、独占放送を認める契約をした。また、中国の別の企業が1兆ウォン(約1000億円)を投じて韓流ドラマの制作会社を選抜しているとのうわさもある。

プロデューサーや制作監督などの中国詣でも盛んになっている。「星から来たあなた」のプロデューサー・張太侑(チャン・テユ)氏や「シークレットガーデン」の申宇哲(シン・ウチョル)氏などが続々と中国を訪れている。

韓流ドラマのリメイク作品も中国で多数制作されている。ドラマ「パパ、どこ行くの?」は、中国でリメイクされてTV放送された後、映画化され、モバイル用にゲーム化されるなど、2000億ウォン(約200億円)の利益を稼ぎ出した。さらに、TVドラマは東南アジアなどへも輸出されている。ただし、これらの付加価値に関わる利益は、すべて中国側へ落ちているのが実情である。

「星から来たあなた」で1話当たり4万ドル(約434万円)だった韓流ドラマのネット放送料は、最新の「僕にはとても愛らしい彼女」では1話当たり20万ドル(約2170万円)となり、この半年間で5〜6倍に上昇している。しかし、関係者は「『星から来たあなた』の放送で、中国側は広告料だけでも380億ウォン(約38億円)稼いだ計算になり、最終的に巨大な利益を得ているはず」と推測する。

韓流コンテンツ制作者などの安易な中国進出について、ある関係者は「中国側がドラマ制作などのノウハウを吸収した後に、あえて韓国の人材を使う理由がない。ゲーム業界の二の舞になるべきではない」と指摘。自らの制作基盤を失い、韓国がコンテンツのアウトソーシング基地となってしまうことに警鐘を鳴らしている。(翻訳・編集/HA)

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