2014年9月17日、中国のポータルサイト・騰訊（テンセント）スポーツチャネルによれば、韓国メディアは、韓国国民の仁川アジア大会への関心が高まらない状況が続いており、競技の観戦チケットは1割ほどしか売れていないと伝えている。

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報道によると、韓国では若い世代を中心に多くの人がスポーツ観戦を好むとされるが、就職率が過去10年で最低となるなど、経済状況の悪化が顕著となっており、アジア大会よりも職探しのほうにより意識が向いている。韓国KBSの記者は、「アジア大会については、国民の関心は大会後に残される巨額の借金に集まっている。そうした債務問題を解決できるのは中国だけ。アジア大会での最大のお客さんは中国人だ」との見方を示す。

アジア大会の日程後半は、中国は国慶節（建国記念日）の連休にあたることから、多くの中国人観光客が韓国を訪れると予想されており、韓国では“頼みの綱”として中国人観光客の招致を目的にしたさまざまな対策、PRが行われている。

アジア大会が韓国で開催されるのは今回で3回目。しかし、韓国・聯合ニュースの記者は、「大会開催は完全な“見え”でしかない」と指摘。ベトナムは財政難を理由に開催を辞退したが、同じく財政状況の良くない韓国は、“アジア3位の経済大国”の地位と責任を全うするため、開催に踏み切ったという。（翻訳・編集/岡田）