2014年9月15日、中国の民間調査機関・胡潤研究院は12日、中国の富裕層の実態に関する白書を発表した。それによると昨年年末の時点で、香港、マカオ、台湾を除く、中国の31省、市、自治区に在住する資産1000万元（約1億7000万円）以上の「千万富豪」が、2012年末より4万人多い109万人に達した。増加率は3．8％。うち、1億元(約17億5000万円)以上の資産を持つ「億万富豪」は12年年末より2500人多い6万7000人だった。増加率は3．7％。「千万富豪」の多い上位10都市には広東省の4都市（深セン、広州市、仏山市、東莞市）が入った。広州日報が報じた。

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▼富豪が最も多いのは北京 2位は広東省

「千万富豪」の居住地別では、北京市が12年年末より8000人増え、19万2000人と最も多かった。「億万富豪」も12年年末より600人増え1万1300人となった。次に多かったのが広東省で、18万人。「億万富豪」は1万人。3位は上海市の15万9000人。「億万富豪」は9100人。4位は浙江省の13万3000人。「億万富豪」は7800人。同4都市だけで、全体の61％を占める66万4000人の千万富豪を抱える。

▼千万富豪の平均年齢は38歳

同白書によると、「千万富豪」の平均年齢は38歳。一方、「億万富豪」の平均年齢は39歳。男女比は6対4だった。

▼デイトレーダーとゴールドカラーが高級住宅、高級車所有

千万富豪は主に▽企業経営者▽デイトレーダー▽不動産取引者▽ゴールドカラー（知的ワーカー）に属している。うち、企業経営者が12年より5％増の55％を占め、約60万人。企業資産が資産全体の60％を占めていた。また、平均200万元(3500万円)相当以上の住宅や20万元(約350万円)相当以上の自動車、180万元(約3150万円)以上の投資可能な資産（現金や証券など）を所有している。

一方、株式取引や商品先物取引などの金融投資に従事しているデイトレーダーは、上海や深センの証券取引所での取引が昨年は振るわなかったことを背景に、12年より5％減の10％を占めるにとどまり、約10万人だった。同グループの富豪が所有する財産のうち、現金や株式が全体の30％を占めている。所有する住宅の価値は平均450万元(約7900万円)で、そのほか200万元相当の投資性不動産や50万元(約880万円)相当の高級車を所有している。

複数の不動産を所有し、不動産取引に従事している富豪は、12年と同じ全体の15％、約16万人だった。不動産投資が総資産の90％を占め、現金や証券は昨年より少し増えて5％。平均50万元相当の高級車を所有している。

大企業や多国籍企業などのトップを務めるゴールドカラーは、高給だけでなく、自社の株式を所有し、その配当があるため高收入となっている。同グループは安定しており全体の20％を占めている。平均500万元(約8750万円)以上の住宅や50万元の高級車を所有し、現金や証券などが総資産の20％を占めている。 （提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤）