日本をパクっていた韓国バラエティ番組、5年後には中国を真似ている?―中国紙

Record China    2014年9月17日(水) 2時40分

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15日、中国では数年前まで欧米のリアルバラエティ番組が人気を博していたが、昨年の冬に「パパ、どこ行くの?」が大ヒットしたのをきっかけに韓国式のアウトドア・リアルバラエティ番組の人気に火がついた。

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2014年9月15日、中国では数年前まで欧米のリアルバラエティ番組が人気を博していたが、昨年の冬に「パパ、どこ行くの?」が大ヒットしたのをきっかけに韓国式のアウトドア・リアルバラエティ番組の人気に火がついた。今年の10−12月、中国では「Running man」や「一泊二日」など、韓国式リアルバラエティ番組のリメイク版が少なくとも10番組放送される。新京報が伝えた。

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今回、「パパ、どこ行くの?」の企画者・黄在煥(ホアン・ザイホワン)氏や「花よりおじいさん」などのエグゼクティブ・プロデューサー・黄振宇(ホアン・ジェンユー)氏などに、人気番組の製作の秘訣を聞いた。

◆脚本家が大きなカギ

●内容全体を左右

中国のテレビ業界では、脚本家と演出家を一体化させた「ディレクター」を起用することが多い。一方、韓国では、脚本家と演出家の役割がはっきり区別されている。韓国の脚本家は24時間、番組の構成や出演者など、番組の内容のことだけを考えている。芸能人の調査やコミュニケーション、取材なども基本的に脚本家が担当するため、脚本家は熾烈な競争を繰り広げている。一方、演出家はその内容をどのように表現するかだけを担当。映像やカメラの位置などを工夫し、いかにおもしろい映像を視聴者に提供するかを考えている。

●協会が優秀な脚本家を選抜

韓国で、演出家はテレビ局の職員であるのに対し、脚本家はフリー。良いアイデアが採用されて初めて、収入がある。しかし、脚本家の協会もあり、テレビ局が脚本家が必要な時に、協会に問い合わせると、協会が必要に応じた脚本家を紹介してくれる。協会は、その仲介費を収入源としている。韓国では、そう簡単に協会に加入することはできない。新人全員が研修生から始まり、3年ほどかけて脚本家となる。編集長になるためには7-8年が必要だ。その後、5年以上かけて脚本を書く経験を積んで、初めて協会に加入できる。そのため、韓国で、脚本家は競争が熾烈な業界となっているほか、クオリティが保たれている。

韓国のテレビ番組の製作費のうち、10%-15%が脚本に使われる。脚本家らは、実力ある演出家に自分の作品を採用してもらい、その10%-15%の製作費を手に入れるために、おもしろい作品を作らなければならない。5年のうちに、脚本家の半分が振るい落とされ、10年経つと30%、20年後には10%以下しか残っていないという。

韓国も昔は日本の真似をしていた

実際には、韓国も中国と同じく、「パクリ」の時期を経験した。黄振宇氏によると、20年前、韓国のテレビ業界はスタッフを東京に1週間派遣し、毎日ホテルでテレビを見させて、日本のバラエティ番組を真似ていた。今では、韓国のバラエティ番組も成長したが、歴史が浅く、多くの番組にマニュアルがないため、中国でリメイク版を作る際には韓国側のスタッフが中国に行って中国版の製作に参加しなければならない。これらを背景に、黄在煥氏は中国の多くのプロデューサーと知り合った。黄在煥氏は、「学習能力があるほか、中国は多額の資金をバラエティ番組に投じている。また、国が大きく、さまざまなジャンルの新しい番組を試してみる機会がたくさんあるため、5年後には、韓国の番組は中国に追い抜かれるだろう」と予測している。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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