アニメ「ダンダダン」はなぜ大人気?―台湾メディア

Record China    2024年10月13日(日) 15時0分

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9日、台湾メディアの電影神搜は、日本のアニメ「ダンダダン」が人気を獲得した理由について紹介した記事を掲載した。資料写真。

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2024年10月9日、台湾メディアの電影神搜は、日本のアニメダンダダン」が人気を獲得した理由について紹介した記事を掲載した。

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記事はまず、「アニメファンの熱い期待の中、龍幸伸氏の人気漫画を原作とした『ダンダダン』が今月3日にテレビで放送開始され、翌日4日にNetflix(ネットフリックス)に華々しく登場した。この期待の大きかった作品は放送されるや否や大きな話題を呼び、一気に日本のX(旧ツイッター)のトレンド入りを果たした。『ダンダダン』の魅力とは一体何なのだろうか?なぜこれほど多くの人々を引きつけるのだろうか?」と問い掛けた。

「ダンダダン」は、主人公・綾瀬桃(あやせもも)と高倉健(たかくらけん)が、宇宙人や幽霊の存在に対する意見の違いから知り合い、宇宙人と幽霊を巻き込んだ怪奇現象に遭遇する物語。霊媒師の家系に生まれた綾瀬は超能力を持つ一方、高倉はオカルトに熱中するオタクだが、幽霊との遭遇を経て日本の都市伝説である「ターボババア」に取りつかれ、強大な力を手に入れる。

記事は同作について、「青春、友情、恋愛といった普遍的なテーマも取り入れられており、読者は作者の龍氏の奇想天外な世界に夢中になってしまう」と言及。また、「龍氏は『ダンダダン』を創作する前、『チェンソーマン』の作者・藤本タツキ氏や『地獄楽』の作者・賀来ゆうじ氏のアシスタントを務めていた。この経験が彼に豊富な創作力を与え、龍氏は作画やコマ割りの技術に優れ、奇想天外なストーリー展開で人々を驚かせた。賀来氏は、龍氏について『僕の知りうる限り、総合的な画力が最も高い人』と評価している」とつづった。

一方で、「龍氏の漫画家としてのキャリアは順調ではなかった。彼の過去作品『正義の禄号』や『FIRE BALL!』は約1年で連載打ち切りとなり、読者の支持を得られないことに彼は大きな挫折感を覚えた。失意の中、龍氏は当時の『集英社ジャンプ+』の副編集長・林士平氏に『描けない』と打ち明け、これに対し林氏は『何も考えず自由に描いてみたらいいんじゃない』とアドバイスをした」とし、この一言が、龍氏にとっての転機となり、彼のノートに書かれた「『貞子vs伽椰子』が面白い」というメモから着想を得て、オカルトをテーマに純粋な楽しさを追求した創作活動が「ダンダダン」誕生のきっかけとなったと説明した。

そして、「23年12月までに『ダンダダン』の単行本は320万部以上を発行し、アニメ化が決定。普段から映像作品の感想をシェアしている著名なゲームクリエイター・小島秀夫氏が、同作品に高評価を与えたことで、さらに話題を呼んだ」とし、「アニメ制作は実力派の制作会社として有名なサイエンスSARUが手がける。同社の創設者の一人でアニメ監督の湯浅政明氏はアニメ『映像研には手を出すな!』(20年)や『ピンポン』(14年)など数々の傑作を手掛けてきた。湯浅氏は、独創的で奇抜なアニメ制作を得意とし、リアルとフィクションを自由自在に行き来する。そのコマ割りも見事で、特に彼の創意とユーモアは他に代え難いものがある」と評した。

ネットフリックス

また、「多くの視聴者が『ダンダダン』の視聴後、作画スタイルや音楽が湯浅氏の監督作『ピンポン』をほうふつさせると感じている。『ダンダダン』の音楽もまた『ピンポン』の音楽監督を務めた牛尾憲輔氏が担当しており、特にシンセサイザーを使用した環境音の再現と、それを映像に合わせる技術に優れている。『ダンダダン』と彼の音楽の組み合わせは見事に調和しており、視覚と音楽の両方で楽しませてくれる。さらに、『ダンダダン』の中毒性のある楽曲もネット上で大いに称賛されており、オープニングテーマ『オトノケ』はCreepy Nutsが、エンディングテーマ『TAIDADA』はずっと真夜中でいいのにが担当している」と紹介した。

その上で、「『ダンダダン』の成功は偶然ではなく、龍氏の原作漫画の優れたストーリーに加え、サイエンスSARUによる優れた作画とコマ割り、牛尾氏による音楽、さらに声優たちの見事な演技や実力派の制作チームの結集が同作品の品質を保証しているのだ」と言及した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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