国内の医療に絶望した中国人が続々と海外へ、医療機関で中国人患者が急増―米紙

Record China    2014年9月11日(木) 20時3分

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5日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「絶望した中国人は海外で医療を受ける」と題した記事を掲載した。写真は米国スタンフォード病院。

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2014年9月5日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのウェブサイトは、「絶望した中国人は海外で医療を受ける」と題した記事を掲載した。8日付で中国・参考消息網が伝えた。

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2012年、林さん(男性)は浙江省杭州市の病院で「脊髄腫瘍」と診断された。主治医は林さんに「摘出手術をするしかないが、術後にマヒが残る可能性が高い」と説明した。しかし林さんは妻とともに渡米し、サンフランシスコの病院で勧められた放射線治療を受けたところ、腫瘍は消失。手術は一切しておらず、今では歩くことも可能だという。林さんが病院に支払った治療費は7万ドル(約740万円)だった。

林さんのように、中国の医療に失望して外国の医療を求める中国人患者が急増しているという。彼らの多くが観光ビザ(査証)で渡航するため、正確な人数は不明だ。ここ数年、韓国で美容整形手術を受けたり、香港や米国で出産したりする中国の中産階級(ミドルクラス)が増えている。人間ドックなら日本やシンガポールが人気だ。

米国の医療機関や仲介機関によると、生命を脅かすような病を治療するために海外の病院を選択する中国人患者は確実に増えているという。ミネソタ州ロチェスターの病院では、中国人患者がこの1年で2倍に増加。そのため中国語のホームページを開設し、中国語通訳を院内に配置している。

このほか、カリフォルニア大学サンフランシスコ分校医療センターでは、中国人患者の受け入れが毎年25%以上のペースで増え続けているという。マサチューセッツ州総合病院では、昨年1年間に受け入れた中国人患者は40人だったが、今年はその2倍以上になると予想している。(翻訳・編集/本郷)

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