中国企業の海外M&Aが拡大、グローバル化指数は低迷―中国メディア

Record China    2014年9月8日(月) 13時41分

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4日、中国企業の海外進出は近年加速されており、海外M&Aの規模と総額が記録を更新し続けている。資料写真。

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2014年9月4日、人民日報海外版によると、今年の中国100大グローバル企業ランキングが2日に重慶で発表された。データによると、中国企業の海外進出は近年加速されており、海外M&Aの規模と総額が記録を更新し続けている。しかし平均グローバル化指数は低迷しており、平均研究開発能力は国際基準の約半分の水準にとどまり、海外事業の収入が全体に占める比率も低下している。これは中国企業の海外進出が「悲喜こもごも」で、前途多難であることを意味している。

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◆M&Aの規模と総額が記録更新

中糧集団は今年上半期に28億ドル(約2900億円)を投資し、オランダ穀物大手・ニデラの株式51%を取得、中国の食用油業界で過去最高額の海外M&Aとなった。東風汽車は8億ユーロ(約1100億円)でプジョー・シトロエングループの株式14%を取得し、投資誘致から海外進出への華麗なる転身を実現した。

国際連合貿易開発会議(UNCTAD)が発表した「2014年世界投資報告書」によると、中国の2013年の対外直接投資額は1010億ドル(約10兆6000億円)に達し、そのうち501億9500万ドル(約5兆3000億円)は中国企業の海外M&Aとなった。中国企業連合会研究部副部長の繆栄(ミャオ・ロン)氏は、「同ランキングのうち272社は、海外で6兆1600億元(約105兆2000億円)の売上を達成し、前年比12.45%増となった。245社の海外資産総額は、24.03%増の8兆1800億元(約139兆7000億円)に上った」と述べた。

◆グローバル化指数が低迷

中国企業連合会が発表した2014年中国100大グローバル企業・グローバル化指数によると、今年の中国100大グローバル企業の入選基準は、海外資産21億元(約360億円)以上となり、前年度より6億900万元(約104億円)増加した。しかし2014年世界100大グローバル企業の2101億2500万元(約35兆9000億円)、2014年発展途上国100大グローバル企業の233億1000万元(約39兆8000億円)には遠く及ばない。

2014年中国100大グローバル企業平均グローバル化指数は13.6%で、前年度より0.38ポイント低下した。2014年世界100大グローバル企業の平均値である64.55%に達したのは1社のみ、2014年発展途上国100大グローバル企業の平均値である54.22%に達したのは2社のみで、22社は5%未満となった。

◆競争力を高める武器の不足

中国企業研究院首席研究員の李錦(リー・ジン)氏は、「世界が認めるグローバル企業は、独自の競争力を持っている。これは主に技術、商品、ブランド、経営・管理によって示されている。中国グローバル企業は大規模だが、武器が不足している」と指摘した。

ブランドを例とすると、フォーブスが発表した「世界で最も価値のあるブランドトップ100(2013年版)」には、中国ブランドが含まれなかった。世界ブランド実験室が発表した「世界で最も価値のあるブランドトップ500(2013年版)」のうち、中国企業は25社のみで、トップ10入りした企業は4社のみだった。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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