中国の「レアアース管理条例」に海外メディア注目、戦略資源がっちり掌握―香港メディア

Record China    2024年7月3日(水) 7時0分

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2日、香港メディア・香港01は、中国が「レアアース管理条例」を発表したことに注目が集まっていると報じた。

2024年7月2日、香港メディア・香港01は、中国が「レアアース管理条例」を発表したことに注目が集まっていると報じた。

記事は、中国政府がこのほど「レアアース管理条例」を発表し、レアアースが国家所有物であること、レアアースの保護採掘を進めることを明確にしたと紹介。条例は10月1日に施行される予定であり、条例の内容が広く注目されていると伝えた。

そして、同条例の内容について、全32条からなり、レアアース資源の保護強化、レアアース管理システムの改善、レアアース産業の良質な発展促進、レアアース産業チェーン監督システムの改善といったセクションに分かれていると説明。レアアース資源の国家帰属を明記したほか、登録されたレアアース採掘企業や製錬分離企業以外による採掘、製錬・分離への従事の禁止、 製品のトレーサビリティシステムの確立と流通管理の厳格な実施を盛り込むとともに、国がレアアース産業発展の統一計画を実施し、レアアース産業の新技術、新工程、新製品、新材料、新設備の研究開発・応用を奨励・支援することも明記されたと紹介している。

また、中国司法部と工業情報化部が6月29日の条例発表に関する記者会見で「レアアース産業チェーン全体をカバーする管理責任・監督措置の改善、産業の革新能力とグリーン化・インテリジェント化推進、違法な採掘や製錬・分離、無指標あるいは指標を超越した生産の取り締まり強化といった課題を抱えている。このため、レアアース資源の保護と産業の発展のために専門的な行政法規の制定が必要だ」と制定の背景について説明したことを伝えた。

記事は、中国が世界最大のレアアース生産国、埋蔵国であり、米地質調査所(USGS)が今年1月に発表した報告書では昨年のレアアース生産量が24万トンと世界の約3分の2を占め、埋蔵量も4400万トンで世界の40%を占めることが明らかになったと紹介。レアアースの採掘・製錬・流通分野の規制を定めた条例の発表について海外メディアからは「国家安全保障という高いレベルでレアアースの供給を守り、戦略資源であるレアアースをしっかりと管理することが目的だ」との見方が出ているとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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