「自画自賛症候群」が日本を覆う、日本は世界から愛されている!?―中国紙

Record China    2014年9月3日(水) 5時54分

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1日、「こんなに世界から愛されている日本」「イギリスに住んで確信!日本はイギリスより50年進んでいる」「日本人に生まれて、まあよかった」など、日本では最近、自国を自画自賛する内容の本・雑誌が増えている。写真は富士山。

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2014年9月1日、「こんなに世界から愛されている日本」「イギリスに住んで確信!日本はイギリスより50年進んでいる」「日本人に生まれて、まあよかった」など、日本では最近、自国を自画自賛する内容の本・雑誌が増えている。これまで「奥ゆかしい」「謙虚」と自負していた日本人がこの種の本を書いているのは、中国や韓国などの隣国の急速な台頭を背景に、「アジアナンバーワン」との自信を保つためで、「自画自賛症候群」を患っているとの声が上がっている。環球時報が伝えた。

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記者が千葉県の本屋を訪れてみると、日本を称賛する書籍が目立つ位置に並べられていた。うち、「梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史」という本は、「日本人に勇気と自信を与え、民族の美点を教えてくれた名著」と宣伝されていた。同書は、日本食が健康に良いことや日本人が独創性に富んでいること、日本は江戸時代から「世界一の教育国」だったことなどを説き、日本が外国よりどれほど優れているかを論じている。東京大学名誉教授の平川祐弘氏が今年5月に出版した「日本人に生まれて、まあよかった」では、日本人であることのメリットが描写され、劣等感を捨てて、自信を持つべきと呼び掛けられている。また、「ジャパニズム」や「メディアソフト」から出版されたムック本「こんなに世界から愛されている日本」なども見かけた。後者の序論には、「中国と韓国以外に、日本に謝罪を求めている国はない。反対に、日本に好印象を抱いている国は多い。世界では日本の文化を評価する『クールジャパン』という現象が起きている」としている。また、日本人の献身的な態度やまじめに仕事に取り組む姿勢が世界から高く評価されているとしている。実店舗だけでなく、ネット上でも、「イギリスに住んで確信!日本はイギリスより50年進んでいる」や「だから日本は世界から尊敬される」などの本が販売されている。

テレビでも、日本を自画自賛する番組が増えている。例えば、日本テレビは外国人が日本を称賛する「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」を毎週放送している。同番組では、さまざまな分野の世界ランキングと日本の順位を紹介し、各国の国情や風習の違いを解説。外国人タレント20人が集結して、ランキングに関連したトークを繰り広げる。しかし、評価が高いのはいつも日本だ。例えばあるインド人が、「日本人の作るカレーはインドより本格的」とすると、あるブラジル人も、「日本の文化を世界文化遺産に登録すべき」と述べた。テレビ東京系列ほかで放送されている、テレビ大阪製作のクイズバラエティ番組「和風総本家」でも、日本人のマナーや礼儀作法、しきたりなどがクイズ方式で紹介され、日本がいかに外国から評価されているかがテーマになっている。

日本の社会で起こっているこのような現象について、日本メディアは最近、「近ごろ日本を覆う『自画自賛』症候群は何の表れか」と題する記事を掲載した。新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は「日本が圧倒的な経済力と技術力を誇っていた時代には謙虚さがあったが、大震災や原発、韓国・中国の台頭で余裕がなくなった」と分析した。また、「追い越される、ないがしろにされるという恐怖感から、日本人は自分たちの長所を見つけ、アジアナンバーワンの自信を維持しようとしている」と分析する声もある。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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