中国の著名風刺漫画家、中国政府が「日本に媚びる売国奴」批判、日本から帰国できず―香港紙

Record China    2014年8月29日(金) 22時10分

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28日、中国の著名な風刺漫画家で日本滞在中の「変態辣椒」(本名・王立銘)氏が、中国当局から「日本に媚びる売国奴」とレッテルを張られ、帰国できなくなっている。写真は日本滞在中の王立銘氏夫妻(同氏提供)。

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2014年8月28日、香港紙・明報によると、中国の著名な風刺漫画家で日本滞在中の「変態辣椒」(本名・王立銘=ワン・リーミン)氏(41)が、中国当局から「日本に媚びる売国奴」とレッテルを張られ、インターネットの短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」のアカウントを閉鎖されるなど圧力をかけられている。同氏はこのほど「中国共産党が信じられない。今のところ帰国するつもりはない」として、日本にとどまる意向を示した。

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変態辣椒氏は06年、時事漫画家としてデビューした。12年、香港誌に掲載した批判的な漫画が原因で、中国当局が同氏の「封殺」を各方面に命令。さらに、同氏が5月に来日し、日本滞在中の体験を描いた漫画について「日本に媚びている」と断定。今月18日には官製メディアの人民網が「日本に媚びる親日の売国奴、変態辣椒」と題する記事を掲載。「公の場で長期にわたり、日本に媚びた親日的言論を展開した」と厳しく批判した。

さらに中国当局は、同氏の微博アカウント、作品を販売する販売サイトのアカウントを一方的に閉鎖。収入源を断つ「兵糧攻め」で圧力を強めている。

これに対し、今月21日に帰国する予定だった同氏は「戻れば拘束される恐れがある」と判断。「当局の妨害を非常に深刻に感じている。日本にとどまることを決めた。共産党政権はしつこいので、しばらく帰国はできないだろう」と話した。(翻訳・編集/AA)

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