「ケープタウン」オーランド・ブルーム来日会見、南アフリカ舞台に刑事熱演「現地の過酷さ感じた」

Record China    2014年8月28日(木) 11時35分

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27日、犯罪サスペンス映画「ケープタウン」主演のオーランド・ブルームが東京・六本木で記者会見した。作品写真:(C)2013 ESKWAD-PATHE PRODUCTION-LOBSTER TREE-M6FILMS(PATHEはEにアキュート)

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2014年8月27日、南アフリカが舞台の犯罪サスペンス映画「ケープタウン」主演のオーランド・ブルームが東京・六本木で記者会見した。来日は7年ぶり。これまでにない汚れ役に挑んだブルームは「南ア社会の厳しさを感じた。演じがいのある役だった」と語った。

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南ア南部の都市「ケープタウン」を舞台に、刑事二人が女性殺害、麻薬密売、児童失踪など、社会の闇と対峙する物語。ブルームは「仕事はできるが女にだらしなく、酒を手放せない」刑事ブライアンを熱演している。「キャラクターが出演の決め手になった。自堕落だが倫理観、価値観がしっかりしていて、演じがいがあると思った」と話した。

タフな刑事役のため、撮影の6カ月前から体づくりを開始。1カ月半前には南アに入り、現地社会の厳しさを肌で感じたという。「南アの文化を知り、あの場所で男性として、警官として生きる厳しさに触れた。人々の人生がいかに過酷で、人の命がどれほど安いか。ブライアンはつらい現実と向き合いたくないから、たばこや酒に依存しているんだ」と説明した。

代表作の「ロード・オブ・ザ・リング」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」などと異なり、小粒だが重厚で渋いサスペンス。ジェローム・サル監督は「(大規模な)スタジオ(製作会社)作品ではないので『張り切ってやろう』と言ってくれた。大いに楽しみながら撮影できた」と振り返った。

また、コンビを組む刑事役としてカンヌ国際映画祭、米アカデミー賞などで最優秀主演男優賞を獲得したフォレスト・ウィテカーが出演。ブルームは「彼は真の芸術家だ。役への向かい方にぐっときた。人柄がよく、思慮深く、心が広い。また機会があるなら、どんな作品でもいいから共演したい」と絶賛した。

ブルームの育ての父は、かつて南アのアパルトヘイトに反対した社会活動家であり、ジャーナリストだったという。実際に現地で生活して「目からうろこが落ちた。南アには希望や可能性を感じたが、人々は常に何かに挑みつつ、前進しなければならない。貧しい人々が100万、200万人集まって暮らす地域では心を動かされた。そういう場所にいることがどういうことか。映画を見て経験してもらえると思う」と話していた。

また、会見には女優の佐々木希がゲストで登場。花束を渡して激励した。(文/遠海安)

「ケープタウン」(2013年、フランス)

監督:ジェローム・サル

出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー、コンラッド・ケンプ、ジョエル・カエンベ

2014年8月30日、新宿バルト9ほかで全国公開。

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