第27回東京国際映画祭、初特集の庵野秀明監督、海外発信に意欲―アジア作品も拡充へ

Record China    2014年8月27日(水) 21時40分

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26日、第27回東京国際映画祭(2014年10月23〜31日)の記者会見が東京・六本木で開かれ、初の大規模特集上映「庵野秀明の世界」の庵野秀明監督が参加した。

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2014年8月26日、第27回東京国際映画祭(2014年10月23〜31日)の記者会見が東京・六本木で開かれ、初の大規模特集上映「庵野秀明の世界」の庵野秀明監督が参加した。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどで人気の庵野監督は、海外への作品の発信について「いずれ世界の人と手を組み、作品を作るようになると思う」と意欲を語った。

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「庵野秀明の世界」のラインアップは、アニメ実写作品などテレビ、劇場公開作のほか、学生時代に自主制作した短編、CM(コマーシャル・フィルム)、PV(プロモーション・ビデオ)など計42作品。大スクリーンで一挙に見られる貴重な機会になりそうだ。

記者会見で庵野監督は「あまり自分の作品を見直さないので、何十年ぶりに見たものもある。結構面白いもの作ってるな、と(笑)。根っこは変わってないですね」と語った。大学時代に作ったウルトラマン作品は「本当に世の中に出ていない。スクリーンの大画面でやるのは感慨深い」と話した。

大ヒット作品「新世紀エヴァンゲリオン」は劇場版に加え、TVシリーズも全話劇場で上映する。通して見たという庵野監督は「おかしかった。異常という意味で。最初はまともなロボットアニメをやっているのに、だんだんおかしくなっていった。若かった。作品はどれも忘れがたいが、やはりエヴァンゲリオン」と語った。

さらに、特集を発案したスタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏も同席。「宮崎(駿)の次は庵野しかいない」と太鼓判。海外への発信について庵野監督は「日本は日本語でしか表現できない。英語で作れば日本の技術は世界にもっと広がる。いずれ世界の人と手を組んで作るようになると思う。そうしないと日本のアニメはだめなのでは」と語った。

また、映画祭では日本とアジアの映画交流推進を目指し、今年から国際交流基金と提携。毎年、国や監督、俳優など一つのテーマに焦点を絞る新企画「CROSSCUT ASIA」をスタートさせる。今年はタイ映画特集で7〜10作品を上映する。さらに「アジアの未来」部門に「国際交流基金アジアセンター特別賞」を新設。アジアの監督3人によるオムニバス製作企画「アジア三面鏡」がスタートし、日本から1人、アジアから2人を選び、異なる立場から映画を合作する。

若い世代に映画祭をアピールするフェスティバルナビゲーターに女優の岡本あずさ、タレントのハリー杉山を任命。10月27日には世界の喜劇王、チャールズ・チャップリンの代表作「街の灯」を、新たに会場に加わった歌舞伎座で上映する特別イベントも開催される。(文/遠海安)

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