少数民族の移住とライブコマース 広西チワン族自治区の旅:文化保護と地域振興

CRI online    2024年4月29日(月) 13時40分

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広西チワン族自治区の旅、最終回は河池市が取り組んでいる少数民族文化の保護や地域振興についてレポートします。

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広西チワン族自治区の旅、最終回は河池市が取り組んでいる少数民族文化の保護や地域振興についてレポートします。

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私たちが訪れたのは環江毛南族自治県の易地搬遷移民産業園。「易地搬遷」とは経済的に不利な状況にある貧困地域からインフラの整った地域への移住を促す政策のこと。移住後はさまざまな就労支援も行われています。



この地区で「易地搬遷」のために用意されたマンションは45棟。2018年からこれまでに山中の村からおよそ8600人が移住したそうです。

その費用について聞いてみたところ、「引越しの際に1人当たり2500元を支払えば、マンションは無償提供。広さは一人当たり25平米なので、4人家族だったら100平米の部屋が提供される」とのことでした。同行した中国人記者たちからは「いいな〜」という声も。

地域振興の大きな力となるのが少数民族の豊かな文化です。この地区で最も多い毛南族にも、もちろん美しい衣装やさまざまな工芸品の文化があります。そのデザインや技術を使い、現代風なアレンジを加えたクリエイティブグッズは観光客のおみやげとしても人気になっています。


刺繍、機織り、料理などの知識と技術を次世代に継承するための教育も行われています。この日、研修センターに来ていた学校では、民族文化を学ぶ授業が週に4コマ設けられているそうです。ちまき作りを習っていた学生は「実習授業がとても楽しみだ」と笑顔で語っていました。




また、農特産品孵化中心では、いまどきの中国らしく、地元の特産品のライブコマースが行われていました。ちなみに「孵化中心」はインキュベーションセンターの中国語。こちらではライブコマースの指導なども行い、地域振興に努めているそうです。



政策としての移住にはデメリットもあります。環境が変われば生活が変わり、コミュニティーの在り方や文化が変容してしまう可能性もあります。しかし、誰もがネットにつながり、外部の情報に触れるようになった今、貧困に甘んじながら昔ながらの生活を続けることを強いるわけにもいきません。

豊かな生活を目指しながら、それぞれの民族の伝統文化を守る。そのためのさまざまな試みと努力がこれからも続いていきます。(提供/CRI

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

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