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2007年6月29日、中国全人大常務委員会は、無党派で海外からの帰国者陳竺(チェン・ヂュー)氏を衛生部長に任命。現衛生部長の高強氏を副部長に降格すると発表した。その意図は?
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2007年6月29日、中国全国人民代表大会常務委員会は、無党派で海外からの帰国者の陳竺(チェン・ヂュー)氏を衛生部長に任命した。現衛生部長の高強(ガオ・チアン)氏は衛生副部長に降格となる。
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高強氏は副部長になったが、衛生部共産党委員会書記の地位は変わらず、衛生部にとどまることによりその影響力はこれまでとなんら変わる事はないとの見方が有力。
今年63歳の高強氏はあと2年で定年を迎える。今回の陳竺氏登用はそれまでのつなぎとして、諸外国の好印象を得るための党外人事だという見方もある。
陳竺氏はフランス留学後、現地の血液センター実験室で医師として従事していた経歴の持ち主。陳竺氏の衛生部長就任により諸外国からの好印象を得ることが期待でき、財政畑出身の高強氏が事実上の主導権を握ることで衛生部内の汚職行為の調査・摘発は続行、まさに一石二鳥人事と高く評価する声もある。(翻訳・編集/本郷智子)
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