中国が月の高精度地図を公開、米NASA長官「自国領土と主張する可能性も」と懸念

Record China    2024年4月27日(土) 5時0分

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中国が世界で初めて縮尺250万分の1の月の高精度な地質地図集を公開。米NASA長官は「中国が自国領土と主張する可能性も」と懸念を示した。

中国が世界で初めて縮尺250万分の1の月の高精度な地質地図集を公開した。中国は1960~70年代に月探査を主導した米国ロシアよりスタートは遅いが、2010年以後最も積極的に月探査に乗り出している。米航空宇宙局(NASA)長官は「中国が自国領土と主張する可能性も」と懸念を示した。

韓国・ハンギョレ新聞が紹介した中国国営新華社通信の記事によると、中国科学院地球科学研究所は21日、縮尺250万分の1の月地質地図集セットを中国語版と英語版で公開した。月全体の地質図と月岩石分布図、月地殻図など30余りの地図を通じて、月面の地形をはじめ、どんな岩石が分布しており、どんな地質活動を体験したのかなどを視覚化した。

中国の月科学者の元老である欧陽自遠氏は「月の地質図は月の変化を研究し、未来の月研究基地を建て月資源を活用する上で大きな意味がある」として「地球と太陽系の他の惑星をより深く理解するにも役立つだろう」と語った。

全体地質図には月にある計1万2341個の噴火口と81個の盆地が表示され、17の岩石タイプと14種類の構造が表示された。人類が月に送った探査船の着陸地点と一部の特殊要素も地図帳に表示された。雑誌「航空宇宙知識」の編集長である王亜男氏は「地図集の公開には月探査に関心あるすべての国家と関連知識を共有し支援する意味がある」と話した。

以前の月地質図は縮尺500万分の1で、特定地域に限って精度が高かった。中国科学院の劉建忠研究員は「過去数十年間、月探査と科学研究を通じて月に対する理解が大きく向上した」としながらも、「現在使われている月地質図は米国のアポロ計画を通じて得たものであり、最新の研究成果を反映できておらず、未来の科学研究と月探査の需要を満たせていない」と述べた。

中国は2003年「嫦娥工程」(プロジェクト)という名の月探査計画を開始。13年に無人宇宙船「嫦娥3号」が月着陸に成功した。19年には無人宇宙船の「嫦娥4号」が人類史上初めて月の裏面に着陸。20年には無人宇宙船の「嫦娥5号」が月に着陸し岩石を採取して帰還した。

中国は今年、無人宇宙船「嫦娥6号」を月の裏側に送り、岩石採取に挑戦する予定だ。中国はまだ有人宇宙船を月に送ることはできていないが、30年までに宇宙飛行士を月に送る計画を立てている。

ハンギョレ新聞は北京特派員発で「中国が月探査に拍車を掛けていることで、米国のけん制も強まっている」と報道。月探査が軍事目的に活用され、月の鉱物資源を活用する可能性と宇宙探査基地の役割での立場が高まったことによるものだ。

NASAのビル・ネルソン長官は米下院で「中国が米国より先に月探査に成功するかもしれない」と発言。「そうなれば、中国が月を自国領土だと主張し、他の国々が入ってこないようにする恐れがある」と指摘した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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