インドか中国か、「ダイエット神薬」の特許期限切れは誰のチャンスに?―中国メディア

Record China    2024年4月13日(土) 7時0分

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12日、環球時報は、インドの製薬会社が肥満治療薬のジェネリック薬で世界市場の独占を目指し始めたと報じた。

2024年4月12日、中国メディアの環球時報は、インドの製薬会社が肥満治療薬のジェネリック薬で世界市場の独占を目指し始めたと報じた。

記事は、インドメディアが8日に報じた内容として、ノボ・ノルディスクの肥満治療薬シメチコン製剤ウェゴビーとオゼンピック、そしてリラグルチドを主成分とする注射剤サクセンダの特許切れが間近に迫っており、インドの製薬会社バイオコンが同国の製薬業をリードする形で肥満治療薬事業に参入することになりそうだと紹介。また、同社が米国と欧州の規制当局に対してもリラグルチドの製造申請を行ったとし、ノボ・ノルディスクやイーライ・リリーといった製薬会社に記録的な利益をもたらしてきた肥満治療薬が、インドのジェネリック薬企業に「ゴールドラッシュ」をもたらすことになりそうだとした。

そして、北京銘研究医薬研究有限公司の何小炳(ハー・シアオビン)最高経営責任者(CEO)が「インドの製薬業界は、発達した製薬システム、豊富な人材、充実した基礎研究によって世界の上位に位置している。そして、世界最大のジェネリック医薬品供給国であり、十分な専門人材と欧米並みの管理基準が台頭の大きな理由だ」と解説したこと、インド製薬評議会(PCI)のデータによると、世界のジェネリック医薬品の25%、米国のジェネリック医薬品の40%がインドから供給されていると紹介した。

一方でインドのジェネリック医薬品には品質上の問題があり、死亡事故も起きていると指摘。全米経済研究所の報告によると、審査したインド製医薬品の10%近くに有効成分含有量不足があり、品質が悪い医薬品が患者を生命の危険にさらす可能性があることが指摘されたと伝えた。

記事は、盤古シンクタンクの江瀚(ジアン・ハン)上級研究員が「肥満治療薬の世界市場は多様化しており、国や地域によって市場の需要や規制要件が異なる。インドはジェネリック医薬品の分野で一定の優位性を持っているが、世界市場を独占するには、技術、資金、市場アクセスなど多くの課題を克服する必要があり、実現は難しいだろう」との見方を示したことを紹介。中国も現在肥満治療薬産業の発展を積極的に進めており、インドにとっては大きなライバルになることを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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