絶滅危惧種のチベットアンテロープ、出産のため野生動物用通路を大移動―チベット自治区

Record China    2007年7月1日(日) 7時0分

拡大

2007年5月13日、今年第一陣のチベットアンテロープが例年よりも1か月ほど早く青海チベット鉄道の野生動物用通路を通り出産場所へと向かった。海抜4600mにある重要通路「五北大橋」ではすでに5000頭の移動が確認されている。

(1 / 4 枚)

2007年5月13日、今年第一陣のチベットアンテロープ(チルー)が例年よりも1か月ほど早く青海チベット鉄道(青蔵鉄路)の野生動物用通路を通り抜け出産場所へと向かった。

その他の写真

これはチベットアンテロープが青海チベット鉄道に設置された人工的な移動環境に慣れたことや密猟者の減少などが原因にあると見られている。ココシリ(可可西里)自然保護区管理局の才(ツァイ)局長によると、今年は今のところ同保護区での密猟活動は1件も見つかっていないという。

青海チベット鉄道の沿線上には野生動物用通路が何か所にも設置されている。中でも海抜4600mにある五北大橋は重要な通路で、現在までに約5000頭のチベットアンテロープの移動が確認されている。

チベットアンテロープはウシ科に属する草食動物で、主にチベット自治区、新疆ウイグル自治区、青海省、四川省の海抜3700〜5500mの高山草原に生息する。中国で国家1級保護動物に指定されている絶滅危惧種で、北京オリンピックのマスコットにもなっている。チベットアンテロープの毛で織られるシャトゥーシュと呼ばれる毛織物は高値で取引されており、密猟の取締りが行われているものの密猟者は後を絶たない。(翻訳・編集/藤野)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携