ネットフリックス版「三体」の視聴者、配信わずか10日で1100万人突破

人民網日本語版    2024年4月4日(木) 11時30分

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1日の時点で配信10日目を迎えたストリーミングサービスのネットフリックス版「三体」は視聴者数が累計で1100万人を超え、再生回数が93カ国・地域でトップ10入りしている。

世界的に高い人気を誇る中国国産小説の一つ「三体(Three-Body Problem)」の映画・ドラマ版に対する注目は、中国国内外のSFファンや文学ファンの間で高まり続けている。北京商報が伝えた。

1日の時点で配信10日目を迎えたストリーミングサービスのネットフリックス版「三体」は視聴者数が累計で1100万人を超え、再生回数が93カ国・地域でトップ10入りしている。

大人気SF小説の「三体」はアニメやドラマなどに何度も映像化されてきた。公開されている資料によると、ネットフリックス版「三体」は、「ゲーム・オブ・スローンズ」でクリエイターを務めたデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが手掛け、同シリーズのキャスト数人も出演している。1話当たりの平均予算は2000万ドル。全8話のため、予算は合わせて約1億6000万ドルということになり、ネットフリックスにおいて史上最高額のプロジェクトの一つとなっている。

映像化された「三体」が大ヒットし、そのIPの海外における影響力も高まっている。EC大手・アマゾンの統計によると、現時点で、「三体」の英語版オーディオブックは「文学・小説系」の売れ筋ランキングで2位に入っている。また、紙媒体・電子書籍も「文学・小説系」の売れ筋ランキングで2位に入り、総合ランキングは14位となっている。

小説「三体」を中心としたIPビジネスも展開され続けている。「三体」はすでにアニメ化やラジオドラマ化、ゲーム化されているほか、アート展も開催されている。また、公開されている資料によると、「三体」はIPコラボにより、20億元(約420億円)の価値を生み出しており、家電や文化クリエイティブ、日用消費財(FMCG)といった分野を含む100社以上とコラボしてきた。

海外市場で「三体」がIPビジネスを展開し、大きな競争力を発揮していることは、盛り上がる中国映画やドラマの海外におけるIPビジネス展開の縮図となっている。

2023年の春節(旧正月)に合わせて公開されたSF映画「流浪地球(流転の地球)2 」の海外興行収入は1億元(約21億円)を超え、絶賛放送中のサスペンスドラマ「漫長的季節(The Long Season)」がネットフリックスでも配信され、ドラマ「去有風的地方(Meet Yourself)」は多言語でYouTubeで配信され、ディズニーはドラマ「人世間(A Lifelong Journey)」や「小敏家(A Little Mood For Love)」を海外で配信するための版権を取得し、映画「こんにちは、私のお母さん(原題:你好、李煥英)」が英語版でリメークされることが発表されるなど、中国映画やドラマのIPビジネスの新たな可能性がどんどんと掘り起こされている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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