見せしめ?学校が生徒らの前でスマホ数台をハンマーで破壊―中国

Record China    2024年3月14日(木) 0時0分

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中国・湖南省婁底市の高校で、生徒らが見守る中、スマートフォン数台が破壊される映像が物議を醸している。

中国・湖南省婁底市の高校で、生徒らが見守る中、スマートフォン数台が破壊される映像が物議を醸している。中国メディアの大風新聞が13日付で伝えた。

記事によると、この出来事があったのは11日のこと。映像には、校庭に整列した生徒らの目の前で、壇上に登った迷彩服姿の男性がスマホ数台をハンマーでたたいて破壊し、水が入ったバケツに放り込む様子が映っている。また、この過程で、学校職員がスマホの不正使用があったと見られるクラス名を読み上げているような声も入っていた。

学校側は、「ハンマーで破壊したのはすでに壊れた携帯電話で、保護者と生徒の同意は得ていた」と説明。生活指導の教師からは「良かった。あまり考えずにネットにアップした動画が思わぬことにブロガーに拾われ利用されたことがある」との声があったとした。

また、なぜ生徒の目の前で破壊したのかについては「殺鶏給猴看(鶏を殺してサルに見せる。見せしめに鶏を殺してサルを脅すという意味の中国の慣用句)」だとし、携帯電話をいじったり、校内に持ち込んだりしてはいけないという警告の意味があったと説明した。同校では1週間、毎日携帯電話を持ってこないように宣伝したり、持ち物検査をしたりしていたという。

ネット上では「学校はよくやった」「生徒の管理を強化する必要がある」「スマホを持ち込んで学業がおろそかになってはいけない」と好意的な声が上がる一方、「管理を強化するのは良いが目の前で破壊するのはあまりにも過激」「荒っぽいやり方では逆効果になる」「生徒たちの心の健康にマイナスの影響をもたらすのでは」と懸念する声も上がった。

なお、この騒動についての考えを問う微博(ウェイボー)上のアンケートでは、回答した約1730人のうち944人が「暴力的すぎて逆効果」を選択。2番目に多かったのも「学校の管理方法に問題がある」(556人)で、「携帯電話はもともと(生徒にとって)悪い物だから理解できる」は180票だった。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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