米ロスの「呪われた建物」が売却へ、変死続出や殺人鬼滞在など―中国メディア

Record China    2024年3月11日(月) 18時0分

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ロサンゼルス市内にあるセシル・ホテル(写真)が売りに出された。同ホテルは100年近い歴史がある。経済面よりも同ホテルで変死が多く発生したことや「殺人鬼」が宿泊していたことで注目された。

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中国メディアの環球網はこのほど、ロサンゼルス市内にあるセシル・ホテルが売りに出された話題を紹介した。市の中心部にある歴史あるホテルが売却されることそのものより、同ホテルに関わる殺人事件や多くの変死、さらに複数の連続殺人犯が宿泊していたことで関心が高まっているという。

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ニューヨーク・ポストなど米メディアを総合すると、セシル・ホテルは米ロサンゼルス中心部にあり、15階建ての建物は100年近い歴史を持つ。2019年にはロサンゼルス議会から融資を受けてホームレスの収容所に改装されたが、21年には再び改装されてセシル・ホテル・アパートメントとしてオープンした。現在の客室数は601室という。

米国の不動産情報サイトによると、ホテルは賃貸した土地に建てられているが、賃貸契約期間はまだ91年残っている。現在の入居率は60%だが、24年半ばまでに80%-90%に上昇する見通しだ。この種のビジネスは多くの場合、投資の回収までに時間がかかるが、投資家に安定した収益をもたらす。また、同件の場合には政府からの補助金を得られることも有利な点だ。

しかしセシル・ホテルの今回の売却は、経済ニュースというよりも、同ホテルが持つ「黒い歴史」のために注目を集めている。最近の事例では、13年に同ホテルに宿泊していた、当時21歳だった中国系カナダ人大学生のエリサ・ラムさんの死がある。

エリサさんは一人旅でロサンゼルスを訪れたが、同ホテルに宿泊した直後に失踪した。ラムさんの遺体は行方不明になってから19日後に、ホテルの屋上の貯水槽で発見された。宿泊客が蛇口から出る水の質についてホテル側に苦情を言い、ホテル担当者が点検した際に遺体を発見した。

ロサンゼルス警察が公開した監視カメラの映像には、行方不明になる前のラムさんが、ホテルのエレベーター内でエレベーターのボタンを繰り返し押したり、廊下で何者かに話しかけるようなそぶりをしたり、エレベーターの中に身を隠すなど、奇妙な行動を見せていた。

Cecil Hotel

そのため、いわゆるオカルト的な心霊現象などの憶測も出た。ラムさんの失踪と死については、今日に至るまでさまざまな奇妙な陰謀論が飛び交っている。また同件は、繰り返し映像化されることになった。

かつて、さらに注目を集めたのは「黒いダリア」事件だ。1947年にロサンゼルス南西部の公園を訪れた母娘が、草むらの中に人間の石膏の模型のようなのものがあることに気づいて近づいてみたところ、女性の遺体と分かった。捜査の結果、女性は「黒いダリア」と呼ばれるようになった俳優のエリザベス・ショートさんと分かった。同事件は、ショートさんの遺体が腰の部分で切断されていたことなどで、人々にさらに強い衝撃を与えた。ショートさんが最後に目撃されたのが、セシル・ホテルの1階にあるバーだった。

同ホテルはそれ以外にも、自殺や薬物の過剰摂取で累計16人が死亡したという。同ホテルはさらに、連続殺人犯のジャック・ウンターベーゲルやリチャード・ラミレスが宿泊していたことでも知られる。ウンターベーゲルは90年代を中心にオーストラリアと米国で女性十数人を殺害したとされる。ラミレスは84年から85年にかけて13件の殺人、5件の殺人未遂、11件の性的暴行、14件の窃盗をしたとして起訴された。ラミレスの殺人などの犯罪が短期間に集中して連続したために、南カリフォルニア州は「パニック状態」になったという。

セシル・ホテルの売却価格は公表されていない。また、関係者は同件についてのコメントを拒否している。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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