<サッカー>「抜かれたらそいつを蹴れ!」中国元プロ選手が少年らに指示=ネット「救いようがない…」

Record China    2024年2月9日(金) 11時0分

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中国の元プロサッカー選手が、自らが指導する少年サッカーチームの選手らに「抜かれたらそいつを蹴れ!」などと指示を出す映像が物議を醸している。

中国の元プロサッカー選手が、自らが指導する少年サッカーチームの選手らに「抜かれたらそいつを蹴れ!」などと指示を出す映像が物議を醸している。澎湃新聞など複数の中国メディアが7日付で伝えた。

報道によると、先日、広西チワン族自治区北海市で行われた少年サッカーの大会のU-10(10歳以下)の5~8位決定戦の試合の中で沈陽奥颯啓星チームの呉高俊(ウー・ガオジュン)監督が自チームが0-6と大きくリードされている状況で選手らに不適切な指示を出していた。

相手チームの保護者が撮影した現場の動画には、呉氏がグラウンドの選手たちに「ボールを蹴れない(ボールに届かない)なら人は蹴れるんじゃないのか?できるよな?」「抜かれたらそいつを蹴れ!聞こえてるか!」「また失点したら人を蹴れ」などと指示を出す様子が映っている。

選手らはこの指示を実行せざるを得ず、次第にラフプレーが増えていった。見かねた相手の保護者らが審判に抗議するも、審判は「実際のプレーの状況とルールにのっとって判断する」と突っぱねた。

この動画にネットユーザーからは「こんな露骨に?」「負けてイラついていたとしても子どもにそんなこと教えるべきじゃないだろ」「救いようがない…」「ため息しか出ない」「中国サッカーの未来」「カンフーサッカー」「中国サッカーは若手がちゃんと育ってるな(皮肉)」「これが中国サッカーの現状。協会幹部を(汚職で)数人捕まえたところで改善するものではない。現場から腐っているのはこの動画が証明している」といった声が上がった。また、「この審判もおかしいだろ」との声も出ている。

呉氏はかつて中国スーパーリーグでプレーした元プロ選手。騒動を受け、遼寧省のサッカー協会は呉氏に12カ月の資格停止処分を科したが、ネット上では「たった12カ月?中国サッカーの根っこはこうして腐っていく」「罰が軽いんじゃないか」「監督の資格をはく奪すべき」「こういう人間はそうそう変わらない。サッカー関連の職に就くことを生涯禁止してもいい」といった批判のコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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