2024年2月4日、韓国メディア・毎日経済は「最近、外国人の間で釜山がソウルに次ぐ訪れるべき観光地として注目されている」と伝えた。

「韓国観光データラボ」の集計によると、昨年1～11月に約196万人の外国人が釜山を訪れた。前年同期（18万人）の約10倍に増加した。外国人観光客が釜山で最も多く利用する観光商品は「グルメ」（24％）で、飲食店、カフェ巡りが人気だった。中でもカンジャンケジャン（ワタリガニのしょうゆ漬け）、ズワイガニなど、釜山ならではの海鮮料理の人気が高いという。

ただ、支出額1位の観光商品は「韓流」となっている。釜山出身のBTSメンバーの故郷訪問ツアー、釜山ワンアジアフェスティバル（BOF）などが特に人気で、釜山観光商品取引額の31％に達する。BOFのチケットと都心の観光のパッケージは販売数が前年の18倍に達しており、K-POPの活用で釜山観光の販路が活性化していると評価されている。

韓流は特に台湾からの観光客に人気で、全取引額に占める韓流観光商品の割合が30％を超えている。欧米系観光客も韓流観光に最も多く支払っている。日本人観光客の場合は美容関連の店や医療機関での支出が最も多く、K-ビューティー体験のために地理的に近い釜山を訪れていると分析されている。また、取引件数ベースだと日本人観光客は韓服など伝統衣装体験、飲食店の利用率が高かった。

釜山での観光商品支出額は中華圏（台湾、香港）、欧米、日本、シンガポールの順で高かった。外国人向け韓国観光サイト「クリエイトリップ」によると、ソウルと首都圏を除き外国人観光客が最も多く訪れる地方都市は釜山で、外国人観光客の増加により、昨年の釜山地域での観光商品取引額は前年同期に比べ37倍に膨れ上がったという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「美しい釜山、素晴らしい都市だ」「釜山は観光都市として育てる価値があると思う」「太宗台（テジョンデ）がお薦めだと。おいしい刺身が食べられるし、美しい海が広がる」「韓国人にとっても国内旅行は釜山がワントップだよ。気候がいいし食べ物はおいしい」「釜山には山、川、海がある。ソウルのように高層マンションだらけではないし、物価や住宅価格も低くて暮らしやすい。冬は暖かく夏は潮風が心地いい。見どころも多いし、映画の都市でもある」「ソウル、京畿（キョンギ）道の開発はもういいから、釜山、蔚山（ウルサン）、慶尚南（キョンサンナム）道開発をすべきだ」など、釜山の良さを語るコメントが多数寄せられている。（翻訳・編集/麻江）