中国メディアの参考消息は1日、「半導体スタートアップの資金調達における中国の米国に対するリードはかつてないほど大きい」とする米メディア、クオーツの記事を取り上げた。

記事によると、2023年の世界の半導体スタートアップの資金調達に占める米国のシェアはわずか11％だったのに対し、中国は75％だったことが、米調査会社ピッチブックの直近のリポートで分かった。ピッチブックは、半導体スタートアップを、半導体の設計と製造および関連する製品と装置に取り組む企業と定義している。

中国は、NVIDIAやAMDなどのメーカーの人工知能（AI）半導体に対する米国の輸出規制強化を受け、半導体産業の育成を優先事項に据え、半導体関連の国策ファンドである「国家集成電路産業投資基金」を立ち上げた。

米国内の半導体製造と研究に500億ドル以上の補助金を提供することで中国への依存を減らすことを目的としたCHIPS法が22年に可決されたにもかかわらず、世界の半導体ベンチャーキャピタルに占める米国のシェアは昨年わずかに低下している。（翻訳・編集/柳川）