中国人、昨年1年間で2800億元の金装飾品を購入―中国メディア

Record China    2024年2月4日(日) 16時0分

拡大

3日、騰訊新聞は、中国での金購入ブームが続いていることを報じた。

2024年2月3日、騰訊新聞は、中国での金購入ブームが続いていることを報じた。

記事は、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が1月31日に発表した世界金需要動向で、昨年の世界金需要が4899トンに、オンスあたりの平均金価格も前年比8%増の1940.54ドル(約29万円)に達し、いずれも過去最高になったことが明らかになったと紹介。特に人民元ベースの金価格は同17%上昇し、ほとんどの金融資産の利回りを大きく上回ったことを伝えた。

そして、世界の中央銀行は依然として金の購入に熱心であり、中でも中国の中央銀行(中国人民銀行)は14カ月連続で金の保有量を増やしており、23年末時点で中国の公的金準備は2235トンに達し準備資産全体の4.3%を占めたと紹介。WGCの王立新(ワン・リーシン)CEOが「中央銀行の狙いは準備資産の多様化。ロシアウクライナの紛争や金融制裁といった国際市場での過激な事象が準備資産多様化の進行を加速させた。中央銀行の金準備高増加は、短期的な収益を目的としたものではなく、しばらくの間続くだろう」との見方を示したことを伝えた。

また、金宝飾品に関しては、23年の世界の金宝飾品消費量は基本的に前年比で横ばいであるものの、記録的な金価格の高騰を背景とした「横ばい」であることから金宝飾品消費が回復傾向にあることを示していると説明。中国とインドで世界の金宝飾品消費の約50%を占めており、特に中国は人民元の金価格高騰もあって昨年の金宝飾品消費額が過去最高の2820億元(約5兆9000億円)に達したと紹介するとともに、WGCが「貯蓄指向の高まりで長期資産としての注目度が高まったこと、新型コロナの収束で結婚件数が増え、結婚用装飾品の消費が増えたことも要因」と分析したことを伝えている。

記事はさらに、今年の中国市場における金消費を展望。王氏が「中央銀行の方針継続と地政学的リスクにより、金地金とコインの国内需要は堅調に推移する可能性がある」とする一方、金価格が高騰する一方で経済成長が鈍化していること、昨年の結婚ラッシュが一段落する上、中国国内が縁起上「結婚に向かない年」と認識される向きがあることから、金地金・コインの販売量が23年と同水準になることは難しいとの見方を示したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携