幼児2人を15階から投げ落とし殺害、父親ら2人の死刑執行―中国

Record China    2024年1月31日(水) 17時0分

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中国・重慶市で、当時2歳と1歳の幼児を団地の15階から投げ落として殺害したとして死刑が確定していた父親ら2人の刑が執行された。

中国・重慶市で、当時2歳と1歳の幼児を団地の15階から投げ落として殺害したとして死刑が確定していた父親ら2人の刑が執行された。

中国国営の新華社によると、中国の最高人民法院(最高裁判所)がこのほど、張波(ジャン・ボー)、葉誠塵(イエ・チョンチェン)両死刑囚の刑の執行を許可。31日午前に執行された。

2020年11月、張元死刑囚は、元妻の陳(チェン)さんとの間に生まれた2歳の娘と1歳の息子を15階から投げ落として殺害した。娘は陳さんが、息子は6歳になるまで張元死刑囚が育てることになっていた(張元死刑囚は養育費の支払いも)が、張元死刑囚と不倫関係にあった葉元死刑囚が結婚の負担になるからと犯行を促した。

事件当日、張元死刑囚は陳さんを言いくるめて娘を預かり、同居している母親が外出した隙に自宅の寝室の窓から娘と息子を事故に見せかけて投げ落とした。

21年7月26日に開かれた一審で死刑判決が下り、23年5月11日の二審でも原判決を維持する判決が出て死刑が確定(中国は二審制)した。

最高人民法院は「2人は張波死刑囚の実子を結婚の障害とみなし、共同で殺人を計画し、2人の幼子を死亡させた。犯行は法律と道徳の最低ラインに深刻に挑戦するもので、動機は極めて卑劣で手段は残忍であり、法に基づき処罰すべき」と指摘。「一審、二審判決で認定された事実は明らかで証拠は十分、有罪判決は正確で、量刑は適切である」と判断した。

報道によると、今年1月中旬、陳さんはメディアのインタビューに「事件から3年以上が経ち、生きていれば上の子は小学校に入学する年。春節(旧正月。今年は2月10日)の前に一つの結果が出てほしい。子どもたちに公平を取り戻し、安らかに眠らせてあげたい」と語っていた。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では関連ワードがトレンド1位になり、ネットユーザーからは刑の執行に賛同する声が多数上がっている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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