中国の習近平国家主席は30日午後、人民大会堂で、日本の金杉憲治大使、シンガポールの陳海泉大使らを含む42カ国の新任中国大使から提出された信任状を受け取りました。

信任状提出式の終了後、習主席は大会堂内の「北京庁」で使節らを前に演説を行いました。

習主席は使節らにそれぞれの国の指導者と国民に新年のあいさつと祝意を伝えるよう求めると同時に、「中国は各国国民との友情を大切にしており、平等互恵を踏まえて、各国国民との友情を深め、互恵協力を拡大し、双方の国の関係を絶えず前進させていきたい」と述べました。その上で、使節たちが中国を全面的かつ深く理解し、双方の国の関係のために協力の絆を強め、意思疎通の懸け橋を築いてほしいと期待を述べ、「中国政府は使節らの職務遂行に便宜と支援を提供する」との意を伝えました。

習主席はまた、2024年は中華人民共和国成立75周年に当たり、中国は中国式現代化によって強国建設、民族復興の偉業を全面的に推し進めていると強調しました。習主席は「中国式現代化の出発点と立脚点は、14億人余りの中国国民がより素晴らしい生活を送れるようにすることであり、これは世界にとっては、より広い市場と未曾有の発展のチャンスを意味し、世界各国の現代化に力強い原動力を注ぎ込むことになる」と指摘しました。

さらに「現在の世界は決して平穏ではないが、中国はこれまでと変わらず、人類の前途を胸に思い、国民の福祉を祈念し、人類の平和と発展という事業のために中国の知恵と中国の方法で貢献するよう努力し、平等で秩序ある世界の多極化と包摂的な経済のグローバル化を提唱し、人類運命共同体の構築を推進し、手を携えてより美しい世界を建設していく」との意気込みを述べました。（提供/CRI）