中国がアフリカで「スタジアム外交」、影響力のさらなる拡大も狙う―香港メディア

Record China    2024年2月1日(木) 5時0分

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香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは28日、「中国はいかにしてアフリカで『スタジアム外交』のしるしを残したのか」との記事を掲載した。写真はコートジボワール。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは28日、「中国はいかにしてアフリカで『スタジアム外交』のしるしを残したのか」との記事を掲載した。

記事は、「サッカーの中国代表はすでにアジアカップでの戦いを終えた(敗退した)が、中国はもう一つの大陸で人々にその存在を感じさせている」とし、「中国の王毅(ワン・イー)外相がこのほどアフリカのコートジボワールを訪問した際、現地ではサッカーのアフリカ・ネーションズカップが開催されていたが、使用されている六つの競技会場のうち三つは中国企業の支援で建設されたものだった」と述べた。

その上で、「スタジアムの建設は中国が実施している長期計画の一環で、大規模なインフラプロジェクトの建設支援を通じてアフリカ諸国との関係強化を目指すもの」と説明。仏SKEMAビジネススクールのサイモン・チャドウィック教授が「これらは中国がアフリカで展開している『スタジアム外交』の一部で、他国との経済貿易の往来および相互依存を促進することを目的とする『一帯一路』と関係するものだ」と指摘したほか、米アフリカ戦略研究センターのポール・ナントゥリア氏が「この戦略は(中国が)影響力を構築するために有効な方法の一つ」と語ったことを伝えた。

記事は、「中国側がコートジボワールに建設したメインスタジアムは質の高いもので、新たなランドマークとなったアビジャンのココディ橋は両国の協力関係のシンボルであり、中国とアフリカの友好の象徴でもある」と説明。また、中国はさらに影響力を拡大しようとしているとし、ナミビア、タンザニア、ジンバブエでは中国側の支援で建設された軍事学院で中国の教官が定期的に教壇に立っているほか、チュニジアでは中国が設立を支援した国際外交学院で中国の教官が現地当局者と外交活動の展開や外交政策の策定などについて協力を行っていることを伝えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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