国産旅客機「C919」や新モデルの「復興号」などが春運に初投入―中国

人民網日本語版    2024年1月30日(火) 17時30分

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「春運」が26日に始まった。今年は中国の国産大型旅客機「C919」やCR200J1-C型高速列車「復興号」などが初めて投入された。

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今年の「春運」(春節<旧正月、2024年は2月10日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)が26日に始まった。今年は中国の国産大型旅客機「C919」やCR200J1-C型高速列車「復興号」などが初めて投入され、旅客に新しい移動体験を提供している。ここでは「春運」初登場となる中国の重大プロジェクトの成果をチェックして、「流動する中国」に注入されているさらなる活力を感じてみよう。

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中国国産大型旅客機「C919」が「春運」に初投入

国産大型旅客機「C919」が26日午前8時35分、旅客111人を乗せて上海から成都に向かって離陸した。これは「春運」開始から最初のフライトとなったMU9197便で、「C919」の「春運」初フライトともなった。

今年の「春運」初日となった26日、東方航空は保有する4機の「C919」を全て運航し、北京‐上海間、上海-成都間といった国内線に投入した。

昨年5月28日に初めて商用運航されてから今年の1月10日までの間に、東方航空が保有する4機のC919の商用運航数は計713フライト、商業運航時間は2079.67時間、輸送した旅客の数は延べ8万9000人となった。旅客からの評判も上々だ。


「復興号」ファミリーの新メンバーが「春運」に初投入

CR200J-C型「復興号」は動力集中型の高速列車で、中国が独自の知的財産権を所有しており、今年の「春運」にも初めて投入されている。

普通列車と比べると、丸みのあるボディが採用され、幅が広くなり、車内はゆったりとしたスペースが保たれている。また、寝台車両のレイアウト・構造が最適化されており、寝台内の高さがより余裕ある設計となっており、旅客の快適度が増している。

中国鉄路済南局集団はCR200J-C型「復興号」4組を保有しており、最高運行時速は160キロ。山東省の済南駅-威海間、威海-菏沢間などに投入している。

中国初の地下鉄と高速列車が空港に乗り入れる「天府空港駅」が初の「春運」迎える


昨年12月26日、四川省成都市と自貢市、宜賓市を結ぶ「成自宜高速鉄道」が開通した。同高速鉄道の駅で最も注目を集めたのが、中国初の地下鉄列車と時速350キロの高速列車が空港に乗り入れる「天府空港駅」だ。駅に乗り入れる高速列車6路線のうち、2路線が時速350キロで減速することなく同駅を通過している。そのため、「高速列車が飛行機を追いかける」という珍しい光景をそこで目にすることができる。

天府空港駅総合交通センター(GTC)は、高速列車と地下鉄列車が乗り入れるというのが最大の特徴で、空陸一体の「交通体系」が形成されており、「空鉄一体化」が実現し、高速列車や地下鉄列車を降りるとすぐに空港があるため、旅客にとっては便宜性が極めて高くなっている。

アジアにおける特大型総合交通ターミナル「広州白雲駅」が初の「春運」迎える


広東省広州市における今年の「春運」の最大の目玉は、昨年12月26日にリニューアルオープンしたばかりの「広州白雲駅」だ。同駅の運用が始まったことで、広州の鉄道の輸送能力はさらに増強された。

同駅のホームは11面24線で、地上3階、地下4階。列車を待つ1万人以上の旅客を収容できるアジアにおいて、特大規模を誇る総合交通ターミナルだ。

1916年に建設された棠渓駅の高度化・拡張工事が昨年12月26日に終わって運用が始まり、広州南駅4個分の広さを持つ超巨大駅「広州白雲駅」としてリニューアルオープンした。「広州白雲駅」は、多くの幹線が乗り入れており、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)の鉄道交通体系が一段と整備された。

リニューアルオープン後、初の「春運」を迎えた広州白雲駅の春節前の利用者は延べ60万人、1日当たり延べ4万人に達すると予想されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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