中国商用飛機がC919の生産能力拡大へ、「一層の市場シェア獲得図る」と香港メディア

Record China    2024年1月31日(水) 5時0分

拡大

中国は今後数年間で国産ジェット旅客機C919の生産能力を拡大するために多額の投資を行う予定で、C919のメーカーはエアバスやボーイングからより多くの市場シェアを奪おうとしている。

中国メディアの参考消息は29日、「中国は今後数年間で国産ジェット旅客機C919の生産能力を拡大するために多額の投資を行う予定で、C919のメーカーはエアバスやボーイングからより多くの市場シェアを奪おうとしている」とする香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの26日付記事を取り上げた。

記事によると、中国の国有旅客機メーカー、中国商用飛機(COMAC)の張玉金(ジャン・ユージン)副総経理はこのほど、C919の生産能力拡大に向けて、今後3~5年の間に数百億元を投じる方針を明らかにした

C919はボーイング737やエアバスA320と直接的に競合し、COMACは今月時点で最初の顧客である中国東方航空に4機を納入している。

C919は2023年5月に初の商業飛行を行った後、上海と南西部の大都市、四川省成都市を結ぶ路線に配備された。23年12月末までに計655便運航され、延べ約8万2000人の客を乗せた。

今月初めには北京と上海を結ぶ定期往復路線を就航させ、国内市場への浸透を目指した取り組みを示した。世界で最も混雑する路線の一つでの搭乗率は、上海発が85%を超え、北京からの復路はほぼ100%となっている。

中国東方航空は23年9月、100機を追加発注した。カタログ価格で100億ドル規模の契約で、すべてが納入されるまで数年かかる予定だ。

中国の証券会社、中信建投のアナリスト、リー・タオヤン氏はリポートで、「100機余りのC919では中国東方航空の上位5路線の需要を部分的にしか満たせないだろう」とし、中国東方航空には他にも4000余りの便があり、中国の他の航空会社からもかなりの需要があるため、「将来的に国内のC919代替需要には大きな余地がある」と述べている。

天風証券の23年11月のリポートによると、COMACは27年までに世界の狭胴機シェアの3%をボーイングとエアバスから奪う可能性がある。

COMACは23年9月、C919の受注数が1061機に達したと発表した。国有航空会社である中国国際航空は23年12月、C919を6機購入すると発表した。24~25年に納入される予定だ。

記事は「中国国内の航空市場を拡大する動きは、新型コロナ禍後の世界の航空市場の回復によっても後押しされている」「中国は、航空業のグローバル化を推進しており、中国民用航空局は今月、欧州航空安全局によるC919の認証審査を進めると発表した」などとし、コンサルティング会社オリバー・ワイマンによると、世界の民間航空機の総数は33年までに23年比32.57%増の3万6305機に達する可能性があり、中国、北米、西欧が航空機の需要が最も高い三つの市場になるとみられることを紹介した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携