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英秘密情報部(MI6)の元副長官、ナイジェル・インクスター氏はこのほど、英メディアのインタビューで「英情報機関には中国からの脅威への対処に必要な専門知識が欠けている」と述べて警鐘を鳴らした。
中国メディアの観察者網によると、英秘密情報部(MI6)の元副長官、ナイジェル・インクスター氏はこのほど、英メディア、i(アイ)のインタビューで、「英情報機関には中国の言語や歴史、文化に関する専門知識が欠けていて、中国からの隠れたリスクに対処できない」と述べて警鐘を鳴らした。
MI6に31年間在籍したインクスター氏は、「中国の西側先進国に対する産業規模のサイバースパイ活動は十分に確立されていて、英国の情報機関にとって深刻な長期的リスクとなっている」とした上で、「英国の情報機関には、これらのリスクに正しく対処するために必要な中国に関する知識や中国語のスキルを備えた十分な数の情報員がいない」と語った。
さらに「MI6は言語の専門知識や一般的な歴史的・文化的認識の点で、明らかに困難を抱えている。こうした状況は保安部(MI5)や政府通信本部(GCHQ)を含む英国の情報機関全体に当てはまる」とも語った。
こうした安全保障上の欠陥については「2010年代初頭に中国との貿易関係を改善するために友好関係を優先させたキャメロン政権の負の遺産だ」とし、「15年に英国政府は英中関係の『黄金時代』について話していた…そのような状況を考えると、安全当局が本来あるべき場所にないのはおそらく驚くべきことではない」との認識を示した。
インクスター氏は1975年から2006年までMI6に勤務し、中国問題を専門的に研究。北京や香港での勤務経験もあり、副長官兼作戦・情報部長を務めた。現在は英調査会社エノド・エコノミクスで地政学および情報分析のディレクターを務めている。(翻訳・編集/柳川)
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