中国で金購入の主力は2000年代生まれの若者、市場に新たな活力―国営メディア

Record China    2024年1月29日(月) 10時0分

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旧正月(春節)に先立って、中国の金市場には現物購入ブームの波が押し寄せている。今年の主力購入層は2000年代生まれの若者たち。金市場に新たな活力を注ぎ込んでいる。

2月10日からの旧正月(春節)に先立って、中国の金市場には現物購入ブームの波が押し寄せている、と国営メディアが報じた。これまでと違って今年の主力購入層は、もはや中年女性ではなく、「00後」と呼ばれる2000年代生まれの若者たちだ。彼らは金市場に新たな活力を注ぎ込んでいる。

AFP通信が紹介した中国国際テレビ局(CGTN)の記事によると、「00後」の若者は現物金購入の「先輩」らと比べて、個性やファッションセンスによりこだわりを見せている。ゴールドのアクセサリーをコーディネートの一部として取り入れたり、SNSで着こなしを共有したりすることを好む。自分の個性とセンスを表現するために、ユニークなスタイルや斬新なデザインのゴールドアクセサリーを探すことに時間と労力を惜しまない。

また、「00後」世代は投資や資産運用の意識が向上している。安定的な投資ツールとして現物金が資産配分の重要な一部となっていることを認識。このため、金取引に積極的に参加し、金の延べ棒や金貨などを購入することによって財産を増やそうとしている。

ほかにも、「00後」世代はブランドや品質に対する要求が高いことも特徴だ。本物の金製品を確実に購入するために、有名ブランドや口コミ評価の高い業者を選ぶ傾向にある。

こうした一連の変化が金市場の発展と革新を促進。業者は相次いで販売戦略を調整し、若者のニーズに合わせたより多くの金製品を発売している。「00後」世代のゴールドアクセサリー購入の重要なチャンネルである各ECプラットフォームも継続的なサービス改善を行い、より便利で安全なショッピング環境を提供している。

CGTNによると、「金の豆」「金のヒマワリの種」などミニ金商品も新たな財テクとして、若者たちの人気を集めている。

「金の豆」は重さ1グラムほど。販売価格は相場によって決められる。数十から100グラムを超える金の延べ棒に比べ、購入のハードルが低く、若年層に金投資の機会を与えている。

北京のある金アクセサリー販売店の店員によると、最近、「金の豆」について問い合わせに来る人が多く、購入者はいつでも換金できるという利点もあると考えている。

「中国ゴールドジュエリー消費調査白書(2021)」によると、金の消費者のうち、25歳から35歳の顧客が占める割合は7割を超える。ミニ金商品の人気上昇を受け、多くのブランドがECプラットフォームで「金の豆」などを売り出しているという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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