近隣である日本との映画交流は、もっと盛んな勢いを見せている。2023年の新作アニメ映画「すずめの戸締まり」「THE FIRST SLAM DUNK」の中国での興行収入は、それぞれ8億700万元(約157億円)と6億6000万元(約132億円)で、前者は日本国内の興行収入を上回り、後者は日本国内での興行収入に迫る金額となっている。
まずは競争による体質の強化である。外国映画との競争により、国産映画の質と水準が高まり、競争力がいっそう強まった。もう一つは、世界との交流の中で融合しあい、互恵ウィンウィンの関係が築かれていることだ。その中で、中国のオリジナルIPは海外からも注目を浴びている。例えば、昨年の東京国際映画祭で上映された日本映画「ゴールド・ボーイ」は原作は中国のベストセラー作家・紫金陳の代表作「バッド・キッズ(坏小孩)」だった。また、中国のコメディアンで、映画監督でもある賈玲の代表作「ニイハオ、李煥英」の英語でのリメーク権はすでにハリウッドに購入されている。なお、今年の旧正月に上映予定の賈玲の新作映画「熱辣滾燙(Hot and Hot)」は、日本映画「百円の恋」をリメークしたものだ。こうして、中国と外国の映画関係者の交流が世界の映画業界を繁栄させ、スクリーンをいっそう豊かなものにしていると言える。
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