かつて栄華を極めた「元広州恒大」、ついに解散の危機か―中国メディア

Record China    2024年1月21日(日) 19時0分

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19日、新浪体育は、かつて「広州恒大」を名乗り中国プロサッカー・スーパーリーグで8度優勝した広州足球倶楽部が解散の危機に瀕しているとの情報を紹介した。写真は広州恒大時代の広州倶楽部。

2024年1月19日、新浪体育は、かつて「広州恒大」を名乗り中国プロサッカー・スーパーリーグで8度優勝し、AFCチャンピオンズリーグも2度制した広州足球倶楽部について、選手への給料未払額が千万元(約2億円)単位に上っているとの情報を報じた。

記事は、サッカーの著名ブロガー徐沢鑫(シュー・ザーシン)氏が19日に中国のSNS微博上で、中国サッカー協会が17日にプロリーグへの参入是非を判断するためのサッカークラブの債務償還情報を発表したところ、広州倶楽部の選手を含む複数の関係者から給料の支払いを受けていないという告発があったと紹介。選手が訴えている給料未払い額の合計は千万元単位に上り、クラブの年間運営費用を上回ったとした。そして徐氏が「広州クラブの現状は相当危険であり、解散の可能性が存続よりも高くなっている。何か転機になるようなことがない限り、広州のサポーターは最悪の事態の準備をしておくべきだ」と評したことを伝えている。

広州倶楽部は1950年代設立の歴史あるクラブで、広州医薬足球倶楽部時代の2007年にスーパーリーグに昇格。09年に八百長問題で降格し、10年に親会社が不動産大手の恒大グループに変わって広州恒大となると、親会社の資金力をバックに海外から著名選手を次々と獲得。11年に再昇格したスーパーリーグで初優勝すると17年まで7連覇し、19年にもリーグを制した。この間13年、15年の2度AFCチャンピオンズリーグを制覇し、2010年代の中国における「金満サッカー」の象徴的存在となった。しかし、21年に協会の方針でクラブ名から企業名が外れて以降は恒大グループの財政危機により戦力が急降下、外国人選手がいなくなった22年には2部へ降格した。

この件について、中国のネットユーザーは「どうにもならないなら解散すべき。中国サッカーに何の希望も持ってはいけない」「必ずしもいなければいけない訳ではないのだから、解散すればいい」「解散だ。10年もの間栄華を誇ったのだから、衰退もこれ必然なり」「なんといってもアジアを2度制したクラブ。一度解散したとしても再起することを願っている」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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