中国各地では新年早々、プロジェクト建設の「突撃ラッパ」が吹き鳴らされた、と国営メディアが報じた。多くのインフラ、公共サービス、新技術生産能力プロジェクトが加速中で、経済の質の高い発展に「強いエンジン」と「確かな支え」を提供している。

中国網によると、経済政策の方針を決める中央経済活動会議は2024年の経済活動を手配した際に、「効果と利益のある投資を拡大」「政府投資のけん引・拡大効果を発揮」とした。各地で着工された重大プロジェクトを見ると、弱点補強、民生改善、発展促進のインフラが依然として取り組みの重点となっている。

質の高い発展の新たな原動力の育成と拡大を背景とし、各地の重大プロジェクトにはハイテクおよび戦略的新興産業プロジェクトが含まれている。全国各地は現在、関連重大プロジェクトの実施を促すことで、新たな生産力の育成を急いでいる。

例えば、福建省厦門市は年内に63件の重大プロジェクトを集中的に着工させる。投資総額は1152億元（約2兆3000億円）だ。うち新エネ、新材料、バイオ医薬品、機械設備、海洋経済などの業界の産業プロジェクトは235件で、投資額は530億元。江蘇省蘇州市が今年第1四半期に着工を予定しているプロジェクトのうち、新世代情報技術、バイオ医薬品、ハイエンド設備、人工知能、新エネ、新材料などの分野の戦略的新興産業プロジェクトは147件で、年間の投資額は257億元を予定している。

投資は経済成長をけん引する「三頭立て馬車」の一つだ。中国網は「経済運営の新たな特徴と新たな挑戦を受け、各関連部門は今年、経済の長期安定を支える大規模なインフラプロジェクトに焦点を絞り、全体の投資水準と総合効果及び利益を高めるべきだ」と訴えた。

続いて「イノベーションによるエンパワーメントに焦点を絞り、基幹・中核技術の難関攻略、新型インフラ、省エネ・排出および炭素削減を重点的に支持し、発展の新たな原動力を育成し、より中身が豊かで新しくグリーンなプロジェクトの建設の実行を急ぐべきだ」とも論じた。

さらに「民間投資を一層引き出し、より多くの民間資本の国家重大プロジェクトおよび弱点補強プロジェクトの建設への参加を奨励し、プロジェクトの正常な着工と順調な接続を保証し、投資の経済成長への寄与を持続的に拡大するべきだ」と言及。「重大プロジェクトの前進により経済発展の安定を促し、中国経済発展の大屋根を支え、質の高い発展に持続的に原動力と活力を注ぐ」と強調した。（編集/日向）