日本サッカーへのトルシエ氏の「処方箋」が効く!中国は逆にこの20年で後退―中国メディア

Record China    2024年1月17日(水) 21時0分

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中国メディアの上観新聞は15日、「この欧州の監督が日本サッカーに出した“処方箋”が効果を発揮した」と題する記事を掲載した。

中国メディアの上観新聞は15日、「この欧州の監督が日本サッカーに出した“処方箋”が効果を発揮した」と題する記事を掲載した。

カタールで開催中のサッカーのアジアカップ初戦で、日本代表は元日本代表監督のトルシエ氏が率いるベトナム代表と対戦し、4-2で勝利した。記事は、「トルシエ氏はアジアのサッカーに置いて知られた存在だ」とし、日本代表監督として2002年のワールドカップ(W杯)日韓大会に出場したほか、中国クラブでも指揮を執ったことに言及した。

そして、今回同氏が率いるベトナムについて「欧州で主力を張る選手を多くそろえた日本に対し、ほとんどが国内リーグでプレーしており、ほぼ勝算はなかった。しかし自らのスタイルを貫き、ボール保持率は43%を記録。日本(15本)よりも大きく少ない6本のシュートしか打てなかったが、そのうち2本をゴールに結び付け、前半にはリードする時間帯もあった」と評した。

記事はベトナムについて「サッカーの歴史はそれほど長くなく、本格的に行われるようになったのは1950~60年代。ベトナムサッカー協会は日本サッカー協会と協力し、日本からプロとして有り様を学んだ。その後、大韓サッカー協会とも連携し、優秀な選手が韓国Kリーグでプレーするようになった」と説明した。

また、その台頭にはユース世代の育成を重視していることが深く関係しているとし、「ベトナムはアジアユースからU-23、アジアカップと着実に成長している。2019年に行われた前回のアジアカップでは日本に0-1で敗れてベスト8に終わったが、日本の選手たちはベトナムの成長に驚いていた。22年1月のW杯アジア最終予選では中国を3-1で下している」と紹介。「中国クラブでは結果を残せず批判も浴びた同氏だが、今大会で日本相手に善戦したことで中国国内のサッカー関係者が相次いでトルシエ氏を称賛している」とも伝えた。

その上で、トルシエ氏が「中国が02年のW杯に出場できたのは、当時中国に欧州で活躍していた選手が複数人いたから。私が日本代表を率いていた頃の海外組は中田英寿しかいなかった」と語ったことを紹介。「トルシエ氏が当時、日本サッカーに出した“処方箋”は『より多くの選手を海外でプレーさせること』だった。それから20年余りが経ち、海外でプレーする日本人選手は200人以上になった。彼らは日本サッカー台頭の目撃者であり、推進者だ」とし、「トルシエ氏は今、ベトナムにも同じ“処方箋”を出している」と述べた。

記事はトルシエ氏が「ベトナムリーグと中国リーグは似ている。クラブはフィジカルがあり攻撃力のあるFWを好んで獲得するため、ゴールのほとんどが外国人選手によるもの。そのため、中国代表には点を奪える選手がほとんどいない。ベトナムもそうだ」と指摘したことを挙げ、「20年前と比べて確かに中国サッカーは後退した。中国はこれ以上足踏みしてはならず、今大会ではできるだけ勝ち上がり、さらには未来の方向性が見られることを願う」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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