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中国で花柄の綿入れがニューファッションとして人気を集めている。
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赤や緑などの派手な色合いの花柄の綿入れは、中国の北方エリア、特に東北エリアでよく見られる綿入れや掛け布団に使用される柄で、これまでほとんどの人の目にはダサい柄だった。しかし、今シーズンの冬は、そんな花柄の綿入れがニューファッションとして人気を集めている。
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昨年末、「東北エリアの花柄が世界を征服」というトピックがネットで注目を集めた。その中で、高い人気を集めたのが、ある中国人ブロガーの動画で、赤い花柄のTシャツを着て、サングラスをかけて外国の街中に立っており、周りの外国人の注目を集め、中には一緒に写真を撮ってほしいと近寄って来る外国人もいた。
そのブロガーのハンドルネームは「李美越」で、東北エリアの花柄を世界に進出させた「影の立役者」と呼ばれている。李美越(リー・メイユエ)さんは、これまでに数多くの動画を投稿しており、ある動画では外国人に東北エリアの花柄の服を着てもらい、街中を歩く様子を撮影しており、動画の中で道行く人のほとんどが振り返って見ていた。
黒竜江省ハルビン市への旅行が今シーズンの冬、爆発的人気となったこと受けて、花柄の綿入れもまた人気を集めるようになっている。ハルビンの観光スポットに行くと、花柄の綿入れを着て記念写真を撮影しているたくさんの観光客を目にすることができる。黒竜江省は「東北エリアの花柄」をテーマにした列車を打ち出し、ハルビン市でも東北エリアの花柄で飾り付けた公共バスを打ち出している。
中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルの報道によると、ハルビン市では現在、「東北エリアの花柄」生地の売り上げが大幅に増加し、在庫切れとなっているメーカーもあるほどだ。現地のある店によると、伝統的な花柄と流行しているデザインを組み合わせた服を主に販売しており、コストパフォーマンスが高く、人気を集めているという。
「東北エリアの花柄」は1950年代に上海で誕生し、「赤い牡丹」「錦鳳」「牡丹と鳳凰」といった模様が描かれている。激しい色遣いで、インパクトが強く、その模様はおめでたい雰囲気を醸し出しており、それらの特徴から、中国の伝統衣装文化における「宝」のような存在となっている。そのため、「東北エリアの花柄」は都市部に住む多くの人々にとって、生まれ故郷での思い出を蘇らせ、共感を覚えさせている。これが人気を集める理由の1つだろう。さらに氷雪観光の人気に伴い、真っ白な氷雪と派手な色遣いの花柄が、鮮やかなコントラストをなしている点もまたその人気の理由の1つと言っていいかもしれない。
一方で、CCTVのビジネスチャンネルの評論家・万[吉吉](ファン・ジャー)氏は、「希少性が花柄の綿入れの流行の主な原因だろう。好んで身につけているのは、主に95後(1995~99年生まれ)の若者で、こうしたデザインをこれまでほとんど目にしたことがなく、より希少だと感じている。それがその価値を高めている。流行とはある決まった周期で繰り返されるもので、中国の要素にはまだたくさんのファッション界に提供できる要素を見つけることができると思う」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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