中国国産ジェット「C919」、中国の「航空外交」影響力強化に力添える―中国メディア

Record China    2024年1月18日(木) 6時0分

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中国メディアの参考消息は16日、中国が独自開発した初の中型ジェット旅客機「C919」について、「中国の『航空外交』の影響力強化に力を添える」とする記事を掲載した。

中国メディアの参考消息は16日、中国が独自開発した初の中型ジェット旅客機「C919」について、「中国の『航空外交』の影響力強化に力を添える」との見出しを打ち、オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所の公式サイトに12日付で掲載された「中国の特色ある旅客機」とする記事を取り上げた。

記事はまず、C919が昨年5月末に初の商用飛行を実施したことに触れた上で、「米国のボーイング737や欧州のエアバスA320ファミリーへの中国の対応として宣伝されているこのジェット機は、中国国内市場と将来のアジア市場に応えることを目指している」「C919は、フランクリン・ルーズベルト米大統領(当時)の航空外交に革命をもたらしたDC-3と同様に、中国の外交政策における最新のツールでもある」と伝えた。

記事によると、DC-3ほど第二次世界大戦後の国際航空政治を形作った飛行機は他にない。ルーズベルトは、DC-3を米国の外交関係を強化するための貴重なツールとして積極的に認め、米国の創意工夫と威信の象徴として、海外訪問中に米国の航空技術を誇らしげに披露した。

中国のC919も同国の外交政策にとって同様の可能性を秘めており、国際航空における中国の「大国政治」に象徴的な意義を持つ。中国がC919を活用して外交関係を強化し、世界的な影響力の促進を狙っているのは間違いない。

これまでにC919を発注したのは主に中国の航空会社で、国内線での使用を目的としている。中国政府がC919を技術的な成功と国際的な威信の象徴としてパレードするには、中国以外の航空会社によって運航されなければならない。中国が今後10年間の外交努力において、潜在的なC919運航者として、ロシア北朝鮮など広範な国際制裁に直面している中国のパートナーと、中国政府が影響力の範囲に含めることを望んでいる国際舞台の新興プレーヤーの二つのグループをターゲットにすれば、C919は正当性を得られる可能性がある。

記事は「中国がC919を外国の指導者と航空会社の信頼を得るツールとして利用するためには、その価格が西側製航空機に対して競争力があることを確保しながら、安全性、信頼性、性能に関する懸念に対処しなければならない。今後10年間、アジアにおける航空外交が二つの超大国間のもう一つの競争の場となることは疑いの余地がない」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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