14日に行われたサッカーのアジアカップ初戦で、日本代表はベトナム代表に4-2で勝利した。

日本は前半11分、コーナーキックからのこぼれ球を南野拓実が流し込んで先制に成功する。ところが、同16分にベトナムにコーナーキックをニアサイドで合わせられ同点に追いつかれると、同33分にはフリーキックからGK鈴木彩艶がはじいたところを押し込まれて1-2と逆転される。

それでも同45分に遠藤航のパスに反応した南野が冷静に決めて同点に追いつくと、アディショナルタイムには中村敬斗が豪快なミドルシュートを突き刺して逆転に成功した。後半は試合がこう着するも、40分に久保建英のパスを受けた上田綺世が決め、4-2で初戦をものにした。

この試合について、中国の著名なスポーツアナウンサーの韓喬生（ハン・チアオション）氏は「素晴らしいゴール合戦だった。日本の強大さも、ベトナムの驚きの頑張りも、どちらもうらやましく感じさせるものだった！」とし、「日本は言うまでもなく、個人の能力だけでゴールを奪うのは朝飯前だ。ベトナムも負けておらず、身長で劣る相手に創造性のあるコーナーキックからゴールを奪って見せた」と両者をたたえた。

また、「中国と親善試合で対戦して敗れたベトナムはこの日、スタメンを7人入れ換えて臨んだ。ベトナムの実力と技術がこの短期間に上がったことがうかがえた」と指摘。「ベトナムは5バックの守備的な布陣で中国戦と同じような戦術だったが、（日本戦では）全員攻撃、全員守備ができていた。流れの中からの得点はなかったが、ポゼッションもある程度できていた」と評した。

韓氏はさらに「余談だが、今回の日本が1軍かどうかについて議論があるが間違いなくそうだ。森保一監督は勝利を求めている。負傷を抱える三球王（三笘薫の中国での愛称）を選出したことからもそのことがうかがえる」とし、「日本の人材庫は非常に豊富で血の入れ替えもとても早い。能力があるベテランでも容赦なく外されるのだ」と論じた。

中国のネットユーザーからは「日本がうらやましくないと言ったらうそになる」「（日本が）うらやましくて嫉妬する」「ベトナムはだいぶ強くなったけど、日本に勝つにはまだ時間がかかる」「ベトナムは後半、体力が持たなかった。まだまだ失点しそうだった」「中国代表が日本代表から点を取るのは想像すらできない」「中国代表が日本代表を見るのは、チョモランマ（エベレスト）を仰ぎ見るような感じ」「各国がみんな進歩している。足踏みしているのは中国代表だけ」といった声が上がった。

また、最近中国サッカー協会の関係者が続々と腐敗で摘発されていることを念頭に置いた「どんな業界でも腐敗があれば良くなるはずがない。腐敗とは、自分はだませても相手をだますことはできないものだ。これが男子代表の悲哀」とのコメントや、「今も昔も、サッカーはその国の社会を反映する。この（中国の）社会は目先の成功を得ようと焦る社会だ。着実な社会ではない。誰もがだまし合い、ふらふらして地に足が付かない。これでは中国サッカーが良くなるはずもない」とのコメントも、多くの共感を集めていた。（翻訳・編集/北田）