中国のバイオ企業が続々と新型コロナワクチン生産停止―中国メディア

Record China    2024年1月15日(月) 8時30分

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12日、澎湃新聞は、中国で最も早く新型コロナワクチン製品の認可を受けた科興生物が新型コロナワクチンの生産を停止したと報じた。

2024年1月12日、澎湃新聞は、中国で最も早く新型コロナワクチン製品の認可を受けた科興生物が新型コロナワクチンの生産を停止したと報じた。

記事は、科興生物が開発した新型コロナ不活化ワクチン「克爾来福」が中国で最も早い時期に使用認可を受けた新型コロナワクチンの一つで、2021年には1000億元(約2兆円)を超える売上を記録したと紹介した上で、今月10日に「現時点で会社は新型コロナワクチン生産を全面的に停止しており、販売も行っていない。新型コロナプロジェクトの成果報酬プログラムを停止する」との内部文書がネット上で拡散したことを伝えた。

そして、記者が同社に問い合わせたところ、関係者がすでにワクチン生産を停止していることを認め、同社製ワクチンの注射は現地の疾病コントロールセンターに在庫があった場合にのみ可能との見解を示したことを紹介するとともに、同社の2023年1〜6月期の売上高が前年同期比88%減、純利益が同96.51%減と大幅な減少になり、主な原因が「克爾来福」の売上減であるとした。

また、中国でこれまでに新型コロナワクチンを開発、生産してきた企業もすでに新たな生産や開発を中止していると指摘。康希諾生物(カンシノバイオ)は昨年4月の段階で「外部市場環境の変化により、ワクチン生産ラインを約180日間停止する」と発表し、同6月には万泰生物が鼻吸入式ワクチン産業パーク建設プロジェクトの停止を発表、斯微生物も新型コロナmRNAワクチンを生産する工場の運用を一時的に停止する決定を行ったと伝えている。

さらに、復星医薬は23年1〜6月期の報告で「新型コロナは今や世界が注目する突発的公衆衛生事件ではなくなった」とし、新型コロナワクチン「復必泰」の売上が前年同時期に比べて大きく減少し、全体の売上高、純利益がいずれも前年同期比減となったことを明らかにしたと紹介。三葉草生物も23年1〜6月期の報告で「ニーズの低下により、23年において新型コロナワクチンの販売は会社にとって有意な財務上の貢献を果たさない」とし、RSウイルスやインフルエンザなどのワクチン事業にシフトする方針を示していたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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