日本人が処方した「後悔の薬」―華字メディア

Record China    2024年1月14日(日) 18時10分

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11日、日本華僑報網は「日本人が処方した『後悔の薬』」と題した文章を掲載した。

2024年1月11日、日本華僑報網は「日本人が処方した『後悔の薬』」と題した文章を掲載した。

文章は、中国の人気女優シュー・ジンレイ(徐静蕾)がインタビューで「凍結卵子は世界で唯一の『後悔の薬』だ」と語ったことを紹介。凍結卵子とは、将来赤ちゃんを妊娠する可能性を残す方法として、母体から健康な卵子を未受精の状態で取り出して凍結し、妊活を希望するときに解凍して使用するものだと説明した。

そして、女性の生殖能力や卵巣環境は加齢とともに低下し、仕事の都合で出産を先延ばしにすることで、出産適齢期を逃してしまうことも少なくないほか、仕事でのストレスが卵子の質や量、卵巣機能の急激な低下を引き起こす可能性があると指摘。さらに、加齢に伴って卵子の遺伝子変異のリスクも高まるとした上で、出産に適した時期に卵子を凍結保存しておけば、加齢による出産のリスクを大幅に回避できることは間違いないと論じた。

文章は、少子化が深刻化すると同時に適齢期の女性がさまざまな理由から出産を敬遠あるいは拒否する状況が続く日本において、凍結卵子による出産を支援する動きが出ていると紹介。東京都では2023年から18〜39歳を対象に卵子凍結の費用に30万円を上限とする助成制度を創設したとし、健康保険が適用されない卵子凍結が保険適用と同等の自己負担額によってできるようになったとした。

その一方で、「日本の高度な技術をもってしても、凍結卵子が受精する保証はなく、受精して子宮に戻せたとしても、その卵子が定着して出産まで妊娠を継続できる保証もない。このため、実際に卵子凍結を受けようとする女性は多くない」とし、出産のための卵子凍結という考え方が期待されたほど定着していないと指摘。専門家からも凍結卵子の普及が日本の少子化解消につながるわけではないとの意見が出ていることを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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