韓国の育犬協会が”犬食禁止法”可決に猛反発「金正恩やヒトラーもしない暴力」=ネットには賛否の声

Record Korea    2024年1月10日(水) 17時0分

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10日、韓国・アイニュース24によると、韓国の国会で食用を目的とした犬の飼育や販売などを禁じる法案が可決されたが、大韓育犬協会から強い反発の声が上がっている。写真は韓国の犬肉料理。

2024年1月10日、韓国・アイニュース24によると、韓国の国会で食用を目的とした犬の飼育や販売などを禁じる法案が可決されたが、大韓育犬協会から強い反発の声が上がっている。

大韓育犬協会のチュ・ヨンボン会長は同日、ラジオ番組に出演し、今回の法案可決を「国民の基本権と従事者の職業、財産権、生存権を強奪する政治クーデター」とし、「北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)やヒトラーでもしないこと」と批判した。

また「国民が食べることを禁止して成功した事例は過去にない」と指摘し、「犬肉を食べて問題が起きたことはなく、むしろ食べることで身体が健康になった」「最近でも抗がん剤治療や手術を受ける人、特にお年寄りが滋養食として食べている」などと説明。

その上で「犬を食べる人が減っていることは知っているが、法律で食べられなくするのは間違っている」と強調し、「この国は出生率が世界最下位で、人口絶壁(人口統計グラフが急激に下落する現象)を過ぎて絶滅時代が近づいていると言われているが、いまや“犬共和国”になったようだ」と皮肉を込めて話したという。

さらにチュ会長は「国会の生中継中に若い青年から電話があり、彼は『幼い頃から犬肉が好きで、犬肉を食べて健康になったのにもう食べられないのか』と涙を流しながら話した。このように反発の声は大きい」とし、「何の補償もなく法案を推し進めれば、半年ほど過ぎたころに従事者の中から自殺に追い込まれる人が出てくるだろう」と警告したという。

今回の法案には、食用目的で犬を屠殺した場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約329万円)以下の罰金が科されるとの内容が盛り込まれた。また食用目的で犬を飼育、繁殖、流通させた場合も2年以下の懲役または2000万ウォンの罰金が科されるという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「犬を食べて健康になる身体は牛や豚を食べても健康になる」「食べ物が豊富にある時代にわざわざ犬を食べる必要はない。国際的恥さらしだ」「犬だけを禁止するのはおかしい。犬を禁止するなら牛も豚も鶏も禁止するべきでは?」「中毒性のある麻薬でもあるまいし、なぜ国が統制するのか。何を根拠に?。国民の食生活を国が統制してはならない」など賛否の声が上がっている。

その他「私が犬を食べない理由は犬だからではなく、病院で治療中に死んだ犬がボシンタン(犬肉鍋)に使われていると知ったから。犬も牛や豚と同じように処理するなら食べる」「犬食を禁止にするのは構わないけど、それよりもっと先に議論するべき大事な法案がたくさんある」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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