中国メディアの東方網は6日、中国メディアの澎湃新聞の報道を引用する形で、ベトナムについて「人口が1億人を突破したことを公式に発表した」とし、「世界で人口1億人超えの国の数が15に増えた」とする記事を掲載した。

記事によると、ベトナム統計総局はこのほど、2023年末時点の人口について、約1億30万人と発表した。23年の合計特殊出生率（1人の女性が一生の間に産む子どもの平均数）は1．96人。男女出生比（女児100人に対する男児の数）は112。

記事は「ベトナム統計総局は23年3月11日、同国の人口が1億人を突破する見通しを示し、公安省や保健省などと共同で1億人到達を記念する各種行事を計画していることを明らかにしていた。しかしこれらの活動は予定通りには行われず、23年の最終日になってようやく人口が1億人を突破したこと公式に発表した背景には、同国の社会・経済の実態が関係している可能性もある」と指摘。「ベトナムの人口ボーナスはしばらくは変わらないと思われるが、急速な高齢化により（ボーナスを維持する）時間はなくなりつつある」とするマレーシアのメイバンクのエコノミスト、ブライアン・リー・シュン・ロン氏の見解を紹介した。（翻訳・編集/柳川）