吉林省琿春市内でトラが繰り返し出没、4日未明には犬をかみ殺す

Record China    2024年1月7日(日) 15時0分

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中国北部の吉林省琿春市ではこのところ、アムールトラが繰り返し出没している。3日深夜から4日未明にかけてはは犬1匹がかみ殺された。これまでに人への被害が出たこともある。!<1364019>[]

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中国北部の吉林省琿春市ではこのところ、アムールトラが繰り返し出没している。3日深夜から4日未明にかけてはは犬1匹がかみ殺され、直後の撮影とみられる監視カメラの映像には、前足に血がついたアムールトラが歩く姿が記録されていた。12月28日にはアムールトラがアムールヒョウを殺す事案が発生した。アムールトラとアムールヒョウはいずれも、中国の国家一級保護動物だ。

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琿春市は吉林省の最東部にあり、ロシア北朝鮮と国境を接している。アムールトラが繰り返し出没しているのは、金や銅が採れる鉱山区で、琿春市市街地からは100キロ以上離れているが、鉱山区内には関係者が暮らす生活エリアもある。また、同鉱山区はアムールトラの保護区内に位置するという。

現地住人によると、4月未明にトラが撮影された場所は、生活エリアから5キロほど離れた場所だった。また、現地の商店の経営者によると、路上でトラに出くわしたことがあると証言した。さらに、トラの出現は増えているとの感想を示し、「昼間は、皆が生活エリアから鉱山の仕事場に行くのに、車やバイクを使うので、まだよい。店に買い物に来る客も少なくない。だが夜になると、あえて外を歩こうとする人はいない」と説明した。


人に被害を与えたトラが、再び鉱山区にやってきたとみられる例もある。2023年11月6日午後11時に鉱山区の監視カメラが撮影したトラの姿を国家林業および草原局の研究機関が鑑定したところ、22年に近隣の汪清県の林間で人を襲ってけがをさせたトラと同一の個体と判断された。

また、23年12月末には、琿春市内で、アムールヒョウがアムールトラに殺されて食べられる事例が発生した。雪の上にはアムールヒョウの頭部や腹部、臀部などがあり、かじられた痕跡が多くあった。現場に残された足跡や戦った痕跡、捕食の習性などから、アムールヒョウは成年のオスのアムールトラによって殺されたと判断された。

このため、3日深夜から4日未明に犬を殺したトラが、ヒョウを殺したトラと同一であるかどうかに関心が集まった。関係当局は5日の時点で、精細な動画が不足しているので、まだ判断できないと説明した。それ以前に撮影されたトラと同一の個体であるかどうかも、今のところ判断できないという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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